腸の調子が悪く、
入院して検査をしていた親父。
1週間ほど前に、
バルーンというのを装着されて帰ってきた。
腸の方は継続入院となるような結果ではなかったのですが、
排尿の力が弱っているということで
つけられた、いわゆる導尿用の管を
バルーンと呼んでいる。
これが正常な人なら扱いやすいのですが、
高齢者となるとなかなか扱いが難しい。
といっても正常な人なら
そういうバルーンが入っているだけで、
病人のように萎れてしまいますけどね。
doironもそうでした。
数度にわたる手術と検査で、
その度にバルーンが挿管された。
さっきまで看護師と談笑していたのに、
これが挿管された途端に
塩をかけられたナメクジみたいに
気持ちが萎れてしまう
という経験をしている。
あの感触は忘れたくても忘れられない。
それは、排尿時に傷口に
雑菌がつかないようにするための措置なんだろうが、
高齢者の場合、
逆にこのバルーンを通じて
雑菌が入る場合がよくある。
そうなると高熱を発したり、
腎臓に負担がかかったりするそうだ。
そのため排尿時には、
その排尿口を丁寧に消毒する必要があるわけだ。
ところが高齢者の場合、
その消毒がおぼつかない。
蓄尿バッグを取り付けたり、
はずしたりする場合は、
わしらが一緒に付添って
消毒もきっちりするのだが、
日常的に横についているわけにもいかない。
病気がちでも親父の行動力はすさまじく
たまに友達と喫茶店にいったり、
整骨院に歩いていったり、
コンビニにいったりするわけやからね。
本人にきっちり消毒手順を教えて、
ひとりでもそれをきちんと
励行してもらうほかはない。
消毒をしなければならない管の先端部、
これはいわば詰めにあたるもので
バルーンキャップと呼ばれており、
それにもいろいろな種類がある。
ネットで販売もしているから、
その中からできるだけ簡単なものを探すのがいい。
doiron家では、簡単に磁石でぱちんととまる
高級品を使用しています。
とまあ、こうしていろいろ書いているのは、
今後このブログをお読みになっている家庭でも
こういう知識が必要となってくるだろうから、
そういう時は介護の先輩として
現在いろいろと五里霧中、
試行錯誤で培っている介護のことを
少しでもお伝えできたら
という気持ちなんです。
え?もうそんなのしっかり使っているって?
はいはい、それはお見それいたしました。