doiron家に新しい掃除機がやってきた。
一時、「吸引力が変わらない唯一の・・」と
宣伝していたサイクロン形式の
掃除機を日本のメーカーも
製品化し始めている。
パテントを買ったのかなあ。
でも、もともとサイクロンの理論は
学問的にすでに確立しているしなあ。
掃除機の仕組みとしては
これまではフィルターで
ゴミを除去するものであった。
しかし、これだと細かいゴミを取ろうとすると
フィルターの目を細かくすれば解決なのだが
目が詰まって
圧損が増えていくという宿命を背負っている。
この除去効率と圧力損失という
相反する二つの命題を
解決したのが
サイクロンだ。
台風ちゃうで。
れっきとした除塵装置だ。
公害処理の粉塵除去装置としても
すでに実用化している。
それを家庭用に改良しただけだ。
簡単に言えば
ゴミを含んだ空気を
らせん状に上昇させると
ある大きさ以上のごみは螺旋の中に落ち
空気のみが出て行くという仕組みだ。
大きさと一口に言っても
軽いものもあれば
重いものもある。
これらを考慮した大きさ
すなわち空気力学的粒径がものをいう。
この理論を含む分野が
エアロダイナミクス
すなわち空気力学だ。
これまで懸案だった
空気の流れの定常化や
理論に近い状態での
固気分離が技術的に可能になったんやろなあ。
何を隠そう、doironの
卒論はそんな粉体工学の一分野でした。
ま、そんなことはさておき
買ったのはこれ
使ったミセスdoiron曰く、
「感動的に吸い取ってくれるわ。」
だって。
とても優れものだと
お気に入りで、このおかげで
掃除が楽しくなったとのこと。
良い傾向じゃないか。
いくらでも楽しんでちょ
てなもんだ。
でも、近頃は少し雲行きが怪しい。
掃除機の出番の前に
掃除機をかけやすいように、頻繁に
片づけをさせられるんだよな。
いくら、「僕の物は
ただ単に散らかしているだけじゃなく、
風水の理論に基づいて
あちこちに置いてあるんだ」という
冗談も言いにくい雰囲気だ。
片付けながら掃除をしてくれるという
もっとすぐれものの登場を
期待したいところである。