雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

新・御宿かわせみ

2011-02-03 22:17:35 | 
平岩 弓枝
文藝春秋
発売日:2008-01

平岩弓枝著"新・御宿かわせみ"を読みました。
長いシリーズ物の新しいものです。
時代は明治に移り変わっています。
主人公が前のシリーズから変って息子たち若者に移って
います。
そして東吾は海へでたまま行方不明です。
ほかに浅生源右衛門、医者の宗太郎の妻ななえ、息子の
小太郎が押し入ったものに刀で切り殺されました。
その事件を調べていた源三郎も殺されています。
東吾の兄の養子の麻太郎は医者になるべくイギリスへ
留学していて帰国するところから話は始まっています。
源三郎の息子の源太郎は探偵になっています。
るい、千春、嘉助、お吉は健在です。
宗太郎の娘の花世は難を逃れています。

最初に前の登場人物の多くが殺されていたり行方不明
ということに衝撃を受けました。
なぜそんな設定にする必要があったのでしょう。
前のシリーズの読者にしてみると憤懣やるかたなしです。
主要登場人物を若返りさせたければそうすればいい
のです。
何も殺すことはないです。なんかがっかりです。
東吾は行方不明ですからいつかひょこり帰ってくるかも
しれませんが、その時はもう物語の主役は麻太郎になって
いて東吾は影の人になるんですね。1/22