雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

愛は苦手

2011-02-10 23:22:21 | 
山本 幸久
新潮社
発売日:2010-01

山本幸久著"愛は苦手"を読みました。
8篇の短編集です。

"カテイノキキ"
高校生の娘が、がまんできないようなおかしな洋服を
着ているお母さん。中学までの服を捨てるというのを
だめとダンボールにしまいこんでいます。

"買い替え妻"
結婚していた人をうばって結婚した悦子は牛丼屋で
アルバイトで働き始めました。
高校生の先輩アルバイターに宇山と呼び捨てに
されています。

"ズボンプレッサー"
理恵の元夫の真三は経済学者です。
次から次へと女の人と付き合います。
そして困った状態になると理恵の所へ女性を送り込んで
きます。
そうやってやって来た女性に真三はあることを世間に
ばらされます。

"町子さんの庭"
可憐は中古の家を買います。
前に住んでいた人は庭を大事にしていました。
ご近所づき合いもしっかりしていた町子さんという
人です。
庭の手入れをせずにいた可憐は通りすぎていく人から
手入れをしないことをちくちくと言われます。

"たこ焼き、焼けた?"
昔ライターだった時に、指導してくれた編集者が
死にました。
現在はその人の部下だった人と結婚して専業主婦と
なり幼稚園の娘がいます。

"象を数える"
子供が出来たことで真紀は結婚しました。
夫は何でも真紀まかせで協力しようとはしません。
ぼやを出した義父が同居することになります。
お互いにぎくしゃくとしている二人です。
車の運転をかって出てくれたお父さんと出かけて
二人は話をします。
夫よりお父さんの方が暖ったかそうな人物です。
かっとなった時には象が一匹、象が二匹と数えると
落ち着くそうです。

"まぼろし"
美鈴は議員の九助の愛人を二十年間やってきました。
九助が選挙に落選しました。
愛人を首になりました。
お金を使うだけの生活で何も努力をしてきませんでした。
貯金もなし。

"愛は苦手"
茂絵は駅ビルで洋服のお直しのお店で働いています。
いっしょに働いている若い男性はホモです。
やさしい系の彼はがっちり系の無職の男と暮らしています。
彼らのトラブルに巻き込まれてしまいます。

楽に読めます。
でもこのタイプの話は私はすぐ忘れてしまいそうです。
思い出す手がかりのためにも簡単に書き残しておきます。
それでも少したってから思い出せるか自信はないです。

象を数えるが一番好きかな。夫はいけ好かない男で
なぜこんな男と結婚するのだろうと思うけどお父さんは
いい感じです。
象を数えるというのもおもしろいです。2/3