雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

狩人の悪夢

2017-10-18 22:24:43 | 

有栖川有栖著"狩人の悪夢"を読みました。
ミステリー作家の有栖と友人の臨床犯罪学者の火村が
活躍します。
語り手は有栖です。
有栖は人気ホラー作家の白布施に招かれて京都の
亀岡の彼の家の夢守荘へ編集者の江沢と訪れました。
白布施の助手をしていた青年の渡瀬は二年前に
心臓病で急死しています。
彼は毎夜ホラーな夢を見ました。
その話を参考にして白布施は本を書いてベストセラー
作家となりました。

渡瀬の友人だという沖田という女性が訪ねてきました。
渡瀬が住んでいた獏ハウスで死体で見つかりました。
大阪の大学の准教授の火村が連絡を受けて亀岡へ
やってきます。
沖田が殺された夜は雷雨でした。
雷が木を直撃し道路上に倒れ亀岡から外部へ出られ
なくなっていました。
沖田のストーカーの大泉が沖田を追ってきて
いました。
大泉のものらしい手形が残っていて犯人は大泉だと
思われていました。

ところが空家の床下収納から大泉の死体がみつかり
二人を殺した犯人は別にいることがわかります。

外部から人が入ってこれない状態になっており
犯人は住人の六人の中にいると考えられました。

火村は人々に聞いてまわります。
有栖は火村についてまわり思考の手助けをします。
大学時代からの友人の二人はいいコンビです。

当人同士は納得して行った行為でも他の人たちからは
非難されてしまうということはあるのですね。
渡瀬が死んでいなければ彼が説明してこんな問題に
発展することはなかったでしょうに。
辛い状態に追い込まれてしまった犯人です。