貴志祐介著"鍵のかかった部屋"を読みました。
連作短編集です。
すべてが密室物です。
犯人はわかっています。
自殺ではない、殺人だとなったら犯人はあの人しか
いないという状況です。
青砥純子弁護士と榎本防犯コンサルタントが密室に
挑みます。
実際には怪しげな榎本が解決します。
理屈がすごく難しいです。
細かいことを突き詰めて難しい問題を解いていくのが
好きだという方にはとてもおもしろいでしょう。
私には途中のああだ、こうだという説明が理解できなくて
ちょっとばかり退屈です。
最後のこうなんだという結論はかろうじてわかります。
実際にこんなことできるかといえばどうでしょう。
この本はシリーズになっているようです。
"佇む男"
葬儀会社の社長が別荘で死亡
"鍵のかかった部屋"
引きこもりの兄を高校教師の義理の父が鍵のかかった
部屋で自殺に見せかけ殺害
"歪んだ箱"
手抜き工事の家を建てられた高校野球の監督が
工務店社長を密室の家で殺害
"密室劇場"
小劇団の楽屋で起こった殺人