雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ハッカー

2009-08-23 17:35:34 | 
本を読む、というとなんて受身なことをしているんだ
と多少軽蔑の混じった目で見られます。
私の読書は暇つぶしの要素が大きいですから、
読書が趣味だなんていえません。
ブログを書くようになってからは、ブログのネタに
せっせと読んでいるというところがあります。
読んではその記録を残していくということを
繰り返していてけっこう読書にはまっています。
最近読んだものはおもしろかったです。
おもしろいという感覚は知らない間に訪れてきて
気が付いたらさっと去ってしまっています。
おもしろいといううちはどっぷりと浸かっておく
ことが肝心です。ずっと浸っていたかったと
思っていてもいずれどこかへ消えてしまったり
するものです。

最近読んだ本のことを忘れないうちに記録して
おきます。
今日はマロリー・ブラックマン著"ハッカー"です。
子供向けの本です。
ヴィッキーは中学二年生の女の子です。
赤ん坊のころ両親が死んで、今の両親の養女に
なりました。
弟のギブは同い年で同じ学年です。
彼女を養女にした後すぐ生まれました。
父親は銀行のコンピュータのシステム部門に
勤めています。
父親の口座に百万ボンド(約2億円)の銀行のお金が
振り込まれ警察に不正操作をしたとして逮捕
されてしまいます。

父親を助けるためヴィッキーはギブと共に
銀行のコンピュータをハッカーして濡れ衣を
はらそうとします。
その過程もおもしろいのですがギブがヴィッキーに
「パパはぼくの本当のパパだ。お前の居場所はここ
ではない。消えてしまえ。」
とひどいことばを投げつけます。
ヴィッキーとボブとのやりとりも主題のひとつです。

人は本心と違ったことを言ってしまうものです。
しかしそれがあたかも本心なんだと相手に思われて
しまいまうものです。
養女である女の子の心の内、養女を兄弟にもった
弟の心の内が描かれています。

最後はめでたしめでたしで終わります。