goo blog サービス終了のお知らせ 

雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

2018-02-27 21:00:00 | 

成田名瑠子著"東京すみっこごはん 雷親父とオムライス"
を読みました。
シリーズの2冊目です。
NPO法人のすみっこごはんです。
最大6人まで夕方に集まってお金を出し合って籤で
当番になった人が買い物に行って料理をして
いっしょに食事をします。

"本物の唐揚げみたいに"
沙也は声優の養成の専門学校の学生です。
友達になった穂波は先生に認められどんどん能力を
磨いています。
沙也は自信を無くし退学しようかと悩んでいます。
ふらっとすみっこごはんの建物に出会いました。
2度目に来た時に当番になりました。
前回と同じ唐揚げを作ることにしました。

"失われた筑前煮を求めて"
有村は妻を亡くし一人暮らしの老人です。
あちこちで能書きを垂れてうるさがられています。
有村もすみっこごはんに行きつきました。
初日に当番に当たってしまいました。
妻はよく筑前煮を作ってくれました。
それを思い出して筑前煮を作ることにしました。
レシピを読まず適当に作ったためひどいものができました。
楓が手伝ってくれて筑前煮の練習をしました。
だんだんと上手く作れるようになりましたが妻が作って
くれたものとは何か違います。
一体の土地が再開発される計画がありすみっこごはんの
建物も対象になっています。

"雷親父とオムライス"
秀樹は小学生です。
有村のあとをつけてきてすみっこごはんにきました。
母親は何かと干渉する人です。
2回目に来た時に秀樹は有村とペアで登板になりました。
オムライスを作ることにしました。
母親は食材は有機野菜しか使わないというようなうるさい
人です。
秀樹は家とは違う世界に出会いました。
有村と電車で小淵沢まで出かけ山や畑に触れました。
有村さんは倒れて病院へ運ばれ逝ってしまいました。

"ミートローフへの招待"
再開発の話しが出てからぎくしゃくとしてきました。
なぜか保健所の立ち入り検査が入ったりします。
誰も来ない日が続きます。
田上は誰かが開発業者のスパイとなってみんなを
掻きまわしているのではと考えます。
田上は息子が大学生になり家を出て行った時期に
とてもつらい思いをしました。
乗り越えさせてくれたのがすみっこごはんです。
すみっこごはんを守りたいと思います。

すみっこごはんはここに集まる人たちの癒しの場所です。
ごはんを作ってみんなで食べて楽しそうです。

SRO Ⅶ ブラックナイト 警視庁広域捜査専任特別調査室

2018-02-26 11:58:29 | 

富樫倫太郎著"SRO Ⅶ ブラックナイト 警視庁広域
捜査専任特別調査室"を読みました。
シリアルキラー近藤房子が登場するシリーズです。
房子は捕まっています。
怪我をしているので拘置所の病院にいます。
SROのメンバーは今回はあまり登場しません。
話しの中心は親の育児放棄や暴力にあってきた少年、少女
たちです。

三郎と呼ばれることになる少年は育児放棄にあって
学校にも行かず食事も満足に与えられませんでした。
妹を餓死させられ自身も殺されそうになって家を
飛び出しました。
イチという少女に出会い、キャンピングカーで暮らす
ダーとマムという大人の率いる仲間になりました。
太郎、次郎という先住者がいました。
ダーとマムは子供たちを手先にして莫大な金を手にしています。
人を殺すことを厭いません。
子供たちも役に立たなかったり、大人になったら殺され
新しいメンバーが補充されました。

房子の世話をしている看護師の美和子は毎日の生活に
疲れ切っています。
夫はリストラ後についた仕事が気に入らず美和子に辛く
あたります。
姑は寝たきりです。
感謝もせず美和子を呼びつけます。
夫も息子も娘も、介護も家事も手伝おうとはしません。
房子は彼女の状態を見抜いて殺人へと導きます。

二つの出来事が交互に描かれます。
SROのメンバーの個人的な状況も厳しいものがあります。

虐待されていた者たちが犯罪へと走る状況はやりきれないです。
警察に捕まった後の待遇の方が親の元にいた時とりはるかに
いいと言う場面があります。
日々安心して食事が出来ないという子供たちが多くいて、
彼らをなぜ救ってやれないものなんでしょう。

子供たちが簡単に殺人に走るのはぞっとします。
刑事の息子でさえ父親を殺すことを簡単に了解しています。
殺人なんて高い高い超えられない壁だと思うのですが。

美和子はなぜ一人で家庭を支えることになってしまったの
でしょう。
大人ばかりの家族でありながら誰一人として手助けを
しようとしないなんて、すでに家庭は崩壊しています。
一人で抱え込まないで逃げてしまっていい状況の
ように思います。

房子とSROの戦いはまだ続きそうです。

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ

2018-02-17 21:00:00 | 

友井羊著"スープ屋しずくの謎解き朝ごはん
今日を迎えるためのポタージュ"を読みました。
しずく屋は朝の6時半から2時間の間スープ1種類を
提供しています。

"モーニングタイム"
理恵はクーポンマガジンの編集をしています。
上司の布美子が結婚し新居に越しました。
同僚といっしょに新居へ遊びに行きました。
家には夫の妹の環奈が遊びにきていました。
環奈の様子がおかしいと感じ始めました。

"シチューのひと"
理恵は中学の同窓会に出かけました。
好きだった男の子の西山も出席します。
彼は人の話しを聞かない、勝手な行動をすると思われて
いた時期があります。
林間学校で作ったシチューが固まってしまったことが
あります。
原因は何だったのか不思議に思っていました。
大人になって理恵は西山が抱えていた苦しみが
何だったのかに気づきました。

"山奥ガール"
瑠衣は肉が好きです。
しずく屋ではジビエ料理に力を入れるようになりました。
瑠衣は狩猟の現場を見たいと思うようになり、狩猟を
やっている二神という友人の同級生に同伴できることに
なりました。
最初の日の彼女らの行動は二神に嫌われる状況でした。
瑠衣はそれでも諦めずついていきとうとう自ら銃を持ち
深く関わっていきました。

"レンチェの秘密"
梓は中学の時に忠司、詠人という親友がいました。
詠人は裁判官を目指しています。
忠司はある時から引きこもって部屋から出てきません。
梓は時々家を訪ねていました。
忠司は不良っぽかったけど正義感の強い人物でした。
梓は忠司が何が原因で引きこもったのか調べてみることに
しました。
やがて亡くなった婦人警官だった麻野静句が関係して
いることに行き当たりました、
静句はしずく屋の店主麻野の妻でした。
梓はしずく屋でランチタイムのアルバイトを始めました。
麻野の娘の露は梓に敵対心をあらわにします。

しずく屋に集う人々が遭遇した出来事です。
"レンチェの秘密"の露の行動は空恐ろしいです。
彼女、小学生です。
小学生の思考は大人と違うとは思いませんが
ここまでの行動を普通しないでしょう。

鬼蟻村マジック

2018-02-16 13:37:07 | 

二階堂黎人著"鬼蟻村マジック"を読みました。
探偵役のサトシが同僚の臼井竹美に頼まれて彼女の
故郷の鬼蟻村へ、竹美の婚約者として同行しました。
竹美の実家の上鬼頭家は造り酒屋をしていて村では
権力があります。
複雑な家庭で、母の左江子と姉の加世子と美佳子の三人は
それぞれ別の母から生まれました。
本妻の子ではありません。
本妻の子の弟の新太郎は若くして亡くなっています。
残された妻の静子は奥の仕事を引き受けています。
新太郎の妾が生んだ国也11歳は上鬼頭家に引き取られて
時期当主になる予定です。
そのほかに本妻の子の志女子と娘の薫子も同居しています。

鬼のお告げの脅迫めいた文が何回か置かれていて何かが
起こりそうだと竹美は心配しサトルを連れてきました。
上鬼頭家では60年ほど前に事件が起きました。
戦時中の出来事です。
田辺という将校が上鬼頭家での宴会中に押し入ってきた
鬼の扮装をした者に斬られて殺されました。
犯人を追っていきましたが部屋へ入っていったなり
姿が消えました。
この事件は犯人が捕まらず終いになりました。

三姉妹は特にいがみ合っていました。
将来の実権を巡っての争いが起こっていました。
未来の当主は国也とされていましたが、先代の当主、
加世子らの父に当たる徳之輔の孫だという盲目の
小滝達夫を左江子が見つけ出し連れてきたことから
ますます争いが激しくなりました。

村の人たちも集まった会食中に家の実権を握っていた
加世子と国也が毒を盛られて亡くなりました。
その後、静子、昔の事件が起きた時から仕えている
使用人の周爺が殺されました。


昔の犯罪がどのように行われたかということはすぐに
想像できました。
これはぴったりと当たりました。
現代の事件の方は何も事件を起こすことはないだろうと
私の感覚では思います。
でも何十年と培ってきた信念はこういうことを起こす
しかしょうがなかったのでしょう。
同じ家で何家族もが生活するということが争いの芽を
出させてしまった模様です。

さくらゆき 桜井京介returns

2018-02-13 21:00:00 | 

篠田真由美著"さくらゆき 桜井京介returns"を
読みました。
桜井京介が活躍するシリーズはかなり読みました。
でも順不同であまり熱心でもなかったのでどんな
話しだったかほとんど覚えていません。

薬師寺香澄が出会った出来事で、京介に繋がった
いくつかの話しです。
薬師寺はスクール・カウンセラーとして働いています。
京介は家にいて主夫をしています。

"黄金の薔薇を手にして"
野々村邸のクリスマス・パーティで野々村薔子が
乾杯で飲んだシャンパンで亡くなりました。
グラスを選んだのは薔子自身でした。
父は日本画家で姉の倭文重と弟の郁哉がいますが、
薔子は養女です。
みんな日本画をやっていますが薔子にはすばらしい
才能があります。
郁哉はスクールカウンセラーを受けることになり
薬師寺と出会います。
京介がどのように薔子が殺されたかを明らかに
します。

"それは魔法の船"
野々村郁哉が桜井にメールで助力を求めてきます。
古書店の店主の綴喜が死亡しました。
郁哉の知り合いの多田が容疑者と見なされています。
エジプト誌全巻が事件を引き起こしたと思われます。

"白くてちっちゃな死の天使"
良妻賢母を育てるという古臭い教育理念を掲げた
中高一貫校の松が丘に生徒の一人から手紙が
届きました。
いじめられており、いじめた人に復讐し自殺すると
いうものです。
文化祭の日に実行すると書かれています。
白くてちっちゃな死の天使が復讐の仕方を教えてくれた
とあります。
文化祭の前日に作った鍋の味見をした先生が倒れました。

"さくらゆき"
前の事件で知り合った高校生のゆきは薬師寺の家に
遊びにくるようになりました。
一緒に住んでいる神代は若い女の子をどう扱って
いいかわかりません。
ゆきは自分の名前が嫌いだといいます。
祖母に聞かされた話が原因です。
ある人の偏見に満ちた話を聞かされ続けてそれを
事実だと信じて成長することは悲しい事ですね。

神代、桜井、薬師寺は仲良く今も同じ家で暮らして
います。

まっさら 駆け出し目明し人情始末

2018-02-12 21:00:00 | 

田牧大和著"まっさら 駆け出し目明し人情始末"を
読みました。
六松は掏りでした。
今は目明しの稲荷の紋蔵の子分になりました。
兄貴分の新助の家に同居して修行していましたが
一人暮らしが許されました。
根来長屋に引っ越すことになりました。
長屋に行った途端に長屋の住人の亀吉の弔いを
仕切るよう頼まれます。
亀吉は川で水死しました。
長屋の誰もが嫌っています。

俵屋という漆器を作っている店が近くにあり職人も
長屋に暮らしています。
村八分にしても葬式は手伝うというのに亀吉は葬式
さえ手伝ってもらえません。

六松は皆の亀吉への態度に疑問を持ち調べ始めました。
西村屋という高級な漆器を扱う店が俵屋を乗っ取ろうと
しているらしく亀吉が手先になっているという話が
聞こえてきます。

亀吉が悪い人ではないと思う六松はこの話を
調べ始めます。
親分の紋蔵は調べることを許してくれます。
六松はしだいに親分が西村屋に加担しているのでは
ないかと疑問を持ち始めます。

りっぱな親分だと言われていますが、なんか
好きになれない人です。
こんな人の下では安心して働けないではないかと
感じてしまいます。
現状をすべて子分に告げないで子分を不安な気持ちに
させるなんてりっぱな人とは思えません。
亀吉のことを知りもしないのにのけ者にする人たちと、
読んでいて気持ち良いものではありませんでした。

十二人の死にたい子供たち

2018-02-11 21:00:00 | 

冲方丁著"十二人の死にたい子供たち"を読みました。
廃病院に子供たちが集まってきます。
自殺サイトで集まった子たちです。
12人のはずが13人目がいて既に死んでベットに
横たわっています。
主宰者として集まりの準備をしたのは14歳のサトシです。
すでに死んでいる者がいることで、このまま自殺を
するか、死者について話し合うかということになります。
強行者が多い中、死者の登場に疑問を持つ者がいて
話し合いが始まります。

長時間の話し合いになります。
どのように死者の彼がこの場所に連れてこられたのかの
考察から始まります。
この間にそれぞれの死にたい理由も明かされます。
不治の病で死が迫っている者。
親の干渉で息苦しさを感じている者。
親に病気だと薬を強引に飲まされいつも意識が朦朧と
している者。
いじめられている者。
死んで親を苦しめたい者。
保険金目当てで親に殺されかかっている者。
中にはヘルペスに罹ったから死ぬという子もいます。
この子の場合はそれは無知だろって思ってしまいます。

話しあっているうちに段々と皆の気持ちは変わっていきます。
ひとつのことだけをじっと考えこむと抜ける道が見え
なくなります。
まして子供である場合は方法が見つけにくいことでしょう。
悩みを話す相手も見つからず、たとえ話したとしても
解答は示されないとなると行きつくところは自殺です。
彼らは本音を話し合うことで多少なりと別の見方を得る
ことができたのではないでしょうか。

今回の集まりは回避されましたがいつか集団自殺が実行されて
しまうことが起きるのではと思わせられます。

消人屋敷の殺人

2018-02-10 15:03:26 | 

深木章子著"消人屋敷の殺人"を読みました。
岬に建てられた日影荘と呼ばれる武家屋敷で
起こった出来事です。
明治の始めに屋敷に集まっていた日影の一族の
二十人近くが屋敷の周りを取り囲まれていた
にも拘わらず消えてしまうという出来事が
ありました。

幸田真由美と新城とは日影荘に来るようにという
招待状を受け取って屋敷に向かいました。
幸田の兄の敦也と新城の弟の篤史は行方不明に
なっています。
敦也と篤史は作家を目指していました。
黒崎冬華というペンネームで共作で書いている
作家がいます。
深山大輝と西条かほりという二人だといいます。
幸田と新城はこの二人が敦也と篤史だと考えました。

屋敷に着いてみると来ていた編集者の城戸は
招待状を送った覚えはないといいます。
屋敷にいるはずの深山と西条には会わせてもらえません。

強い雨が降っています。
夜になり崖が崩れ離れが倒壊しました。

案外簡単に決着がついてしまうように見えますが
複雑な構成になっています。
読み終わってみてなるほどと感じます。
江戸時代に多くの人が消えた方法はこういう風
なんだろうなと思うものです。
この屋敷おもしろいですね。

作家になりたいと頑張っていた二人は出版社の
いうがままになったあげくの結果です。

お断り 鎌倉河岸捕物控 二十九の巻

2018-01-27 21:00:00 | 

佐伯泰英著"お断り 鎌倉河岸捕物控 二十九の巻"を
読みました。
久しぶりの鎌倉河岸捕物控です。
金座裏の岡っ引きの一家の活躍を描いたものです。
若親分の政次、政次の幼馴染でせんどうの彦四郎、
やはり幼馴染で政次の手先になっている亮吉の
三人は健在です。

山城淀藩の勘定方が辻斬りにあって斬られて死にました。
藩では対面に関わるからと公にしません。
次々に辻斬りが起こります。
他にも2藩の侍が斬られました。
政次らが聞きに行っても話そうとしません。

話さないならほっておくというわけにはいかず
三つの藩の共通点から探っていきます。

いずれも借金に苦しんでいました。
同じ札差と取引をしていました。
井筒屋という札差は武士を捨てて札差となった店です。
先代はなんとか店を維持してきましたが息子の代と
なって経営に苦しむようになりました。

題名のお断りというのは借金の踏み倒しのことだ
そうです。
そんなことがどうしてできるのかそのからくりが
さっぱりわかりません。
いくらなんでも武士だということを振りかざして
借金を踏み倒していたら世の中廻っていかないでは
ないかと思うのですが。

武士だからと理不尽なことをしても当然という態度は
気持ちいいものではありません。
それでも若い者たちがいっしょけんめい走り回って
事件を解決しようとする姿を読むのは楽しいです。

古書カフェすみれ屋と悩める書店員

2018-01-26 21:00:00 | 

里見蘭著"古書カフェすみれ屋と悩める書店員"を
読みました。
すみれはすみれ屋という店のオーナーシェフです。
店には古書店を併設しておりその店は紙野が店長です。
紙野はレストランが忙しい時には手伝ってくれます。

"ほろ酔い姉さんの初恋"
すみれの友達の知穂の話しを聞くことになりました。
知穂は「ほろ酔い姉さん」の題名でブログを書いています。
本の感想などを書いています。
コメントをくれる松下と次第に親しくなりました。
知穂は現実に松下に会いたくなり、会うことになりました。
お蕎麦屋さんで飲みながら食事をしました。
その後でメールを送りましたが松下からの返事はありません。
紙野が知穂に勧めた本は「古典落語」でその中の
「長屋の花見」を読むようにと言いました。

"書店員の本懐"
よく来てくれる女性の森緒がいつか店を持ちたいから
修行のため店で雇って欲しいと言ってきました。
さくらと紙野が以前勤めていた本屋の店員をしている
堺が店にきました。
後輩が描くPOPが斬新です。
それまでは堺のPOPが褒めらていました。
客から夏目漱石の「イイン」という本が欲しいと言われました。
しかしそういう題名の本はありません。
学生の息子に頼まれたといいます。
紙野は「脳の右側で描け」というデッサンの教本を
勧めました。
実際に実技をやりながら読むようにとアドバイスしました。

"サンドイッチ・ラプソディ"
森緒を雇うことになりました。
店にパンを入れてくれているパン屋の大泉に相談されました。
知り合いの飯山さんはひとりになったお義母さんと
いっしょに住むことになりました。
しかしお義母さんの富代は老人性鬱を発症してほとんど
食事をしません。
食べたいものはあるかと聞いたら戦後に外国人に招かれた
時に食べたハンバーガーが食べたいといいます。
いくつか試しに作って持って行ったものは食べて
もらえませんでした。
紙野はウディー・アレンの「これでおあいこ」を勧めました。

"彼女の流儀で"
いつも彼女と二人で来ていた中村が一人でやってきました。
中村は華道の家元の息子で家を継ぐことになっています。
彼女の楓とはパリで出会いました。
彼女は大学を辞めパリの大道芸の学校へ行きました。
大道芸に生きがいを感じています。
結婚をしたいと思っていますが親は反対しています。
家族を招いて料理もじょうずな楓がもてなすことになりました。
場所は中村の別荘です。
楓は予定していた料理からメニューを変更して出しました。
その理由を言い当てることができなかった中村は楓から
結婚できないと言われてしまいました。
紙野は幸田文の「台所の音」という本を勧めました。

勧めた本の内容で問題を解決しようとする話、おもしろいです。
でも私にはなにかあった時にこのように本を差し出されても
解決に至らないかもしれません。
紙野の頭脳は抜群ですね。
解決法がわかり、なおかつそれに思い至るであろう本を
推薦する能力があるわけです。
すみれは紙野に魅かれているみたいです。

さくら餅 縄のれん福寿

2018-01-25 14:01:50 | 

有馬美季子著"さくら餅 縄のれん福寿"を読みました。
お園は福寿という小料理店の女将をしています。
十歳の連太郎という少年と下男の勘助が店に
食べに来ました。
彼らは信州の高遠藩から連太郎の実の母を探しに
江戸に来ました。
連太郎の父は突然刀を抜いて斬りかかった相手に
斬られて亡くなりました。
母の千鶴は連太郎を名主の家に養子に出したのち
江戸へ出ていきました。

連太郎は福寿が気に入り2階に下宿し店の手伝いを
することになりました。
勘助が一人で千鶴探しに専念することにしました。

連太郎は故郷の味の五兵衛餅の作り方をお園に
教えます。
五兵衛餅は大食い大会で食べる食べ物として
出されました。

結婚に迷っている女性との出会いがありました。

大工の父親と噺家になりたい息子との確執も
見ました。

いろんな人た人の出会いがあって連太郎は成長して
いきます。

いろんな料理が出てきておいしそうです。
おいしい食べ物は人を幸せな気分にさせます。

お父さんの復讐話になるのかと思いましたが、そうは
なりませんでした。
この方がいいですね。

いまさら翼といわれても

2018-01-23 11:45:02 | 

米澤穂信著"いまさら翼といわれても"
高校生の奉太郎が登場するシリーズの1冊です。
前に何冊かは読んでいるはずですが、順番には
読んでいません。

”箱の中の欠落”
生徒会会長の選挙で開票したら投票数が生徒数より
1クラス分ほど多いのがわかりました。
選管の委員長がある一年生を疑って責めまくっています。
起こりえない出来事を解き明かして欲しいと相談が
持ち込まれました。

”鏡には映らない”
麻耶花は中学時代の友人に出会いました。
彼女は奉太郎のことをうらんでいました。
中学の卒業記念に鏡の額を分担して彫刻しました。
奉太郎はデザイン通り彫らずに手抜きしたようにみえました。
高校生になって奉太郎を知るようになって彼が理由なく
そのようなことをするとは思えず調べました。

”連峰は晴れているか”
中学の時の先生が授業中に飛んできたヘリコプターを
じっと見ていました。
ヘリコプターが好きだと言い訳しました。
雷に三度当たったことがあるとも言いました。

”わたしたちの伝説の一冊”
麻耶花は漫画家志望です。
古典部と漫研と掛け持ちしています。
漫研は読むだけの者と、書きたい者とが険悪な状態に
なっています。

”長い休日”
奉太郎の主義はやらなくてもいいことならやらない、です。
でも実際にはいったん引き受けたことは一生懸命やります。
どうしてこういう信条になったのか過去の出来事を
語ります。

”いまさら翼といわれても”
千反田えるは地域の合唱団の発表会で歌うことになっていました。
彼女にはソロパートがあります。
集合時間に来ません。
友人らが彼女の行方をさがしています。
奉太郎にも問い合わせの電話がありました。
彼は会場に出向き彼女の行方を捜します。

なんだか重苦しい雰囲気の話しばかりです。
この小説の舞台が実際にあったなら私は近づきたくありません。
なんか別次元の世界のように感じます。
どうにも登場人物たちの心情が理解できません。

サッド・フィッシュ 行動心理 捜査官・楯岡絵麻

2018-01-19 21:00:00 | 

佐藤青南著"サッド・フィッシュ 行動心理
捜査官・楯岡絵麻"を読みました。

"目の上のあいつ"
大麻取締法で刑罰を受け仕事を休んでいた吉田恭司が
活動を再開する予定でした。
覚せい剤中毒で死亡しているのが見つかりました。
彼が作った作品は人の作品を盗んだものだと言われて
います。
彼には岡村という彼一筋というマネージャーがついて
いました。

"ご近所さんにご用心"
72歳の稲垣喜代美がキッチンで争って食器棚で
頭を打ち亡くなりました。
近所の成田孝行が自主してきました。
成田は妻の連れ子の体が不自由な睦美の面倒を
みてきました。
喜代美は口うるさく近所のトラブルメーカーでした。

"敵の敵も敵"
公園で中学生の野々村莉子が全身を殴られたうえ、
頭を殴られた遺体で見つかりました。
彼女には同級の文乃、明日菜、高校生の三木、
20歳の吉村という知り合いがいました。
莉子が明日菜の悪口をLINE上で言ったということで
揉めていました。
実際にはそんなことはなかったのですが噂が実際の
ことのように広がっていました。

"私の愛したサイコパス"
絵麻はかつての恋人の公安の塚本に助けを求められました。
サイコパスだとわかっている塚本ですが、絵麻は
手助けをすることになりました。
テロ組織に潜入させた看護師の初美との連絡が
途絶えたため、絵麻を組織に潜入させようと
するものです。
同僚の西野や一課の筒井、綿貫に内緒でしたが
彼らは絵麻を追っていました。


"ご近所さんにご用心"や"敵の敵も敵"は犯人のやったことが
なんとも嫌なものです。
人の道を踏み外し過ぎです。
最強の絵麻といえど、サイコパスだと思っている人に
翻弄されてますね。

情熱のナポリタン BAR追分

2018-01-18 21:00:00 | 

伊吹有喜著"情熱のナポリタン BAR追分"を読みました。
シリーズ3冊目です。
新宿追分のねこみち横丁にある昼は食事と喫茶の店で
夜はバーになるBAR追分です。
宇藤はその2階に住んでねこみち横丁振興会の管理人を
しています。
脚本家を目指していますがまだ世に出ていません。

"お好み焼き大戦"
小麦粉でできた食べ物の話しからお好み焼きの話しと
なりました。
関東風、関西風のお好み焼き、広島風のお好み焼きと
それぞれの好みが話されます。
もんじゃ、ナン、ピザと粉物の話しはつきません。
佐田は浜松へ出張に行きました。
子供のころ夏休みは浜松と祖父母の家で過ごしました。
祖父は刻んだ沢庵と紅ショウガを入れたお好み焼きを
作ってくれました。
入った店で懐かしい祖父の味のお好み焼きを食べました。

"秋の親子丼"
秦太と啓太は子供のころ両親が離婚し、泰太は母と
東京で啓太は父と山梨で暮らしました。
両親が亡くなり兄弟はたまに会うようになりました。
別々の場所で違う生き方をしてきた兄弟です。
酒を飲みながらイクラと鮭の丼を食べます。

"蜜柑の子"
母子家庭でお母さんが虫垂炎で入院している柊という
6歳の子をあずかることになりました。
口数が少ない子です。
柊は宇藤に少しづつなじんていきます。
退院した母子は母の里へ引っ越していきました。

"情熱のナポリタン"
近所の鉄板屋は演劇屋花嵐が経営している店です。
有名な劇団です。
宇藤はコンクールに出す予定のシナリオを書きました。
読んでくれた人の、主人公の少女の感想はいまいちです。
花嵐の主宰の桜井は最後まで読んでくれました。
桜井から花嵐の制作・脚本部で働かないかとの
誘いをうけます。

一応宇藤が主人公なんでしょうが別の人の視点からも
書かれています。
宇藤があまり出てこない最初の2編が後のものより
おもしろく感じます。
どうも私は宇藤があまり好きではないようです。

おおあたり

2018-01-17 09:48:13 | 

畠中恵著"おおあたり"を読みました。
病弱な若だんなが出てくるシリーズの1冊です。
妖の血を引いている若だんなで、住んでいる離れ
には鳴家や屏風のぞきや貧乏神、化けねこなどが
いつも集っています。
このシリーズを読み始めのころはこんな話の
どこが面白いのだろうなんて思っていました。
そういいつつ読み続けてきました。
今でもどこが面白いんだかわかりません。
ちょっとわかりかけてきました。
気楽に読めるんですよね。
気分が落ち込むような暗い話題は出てきません。
安心して読めます。

若だんなの友達の菓子屋の栄吉はいまだに餡子が
上手く作れません。
しかし栄吉が作ったあられはおいしいとよく売れます。
栄吉の許婚のお千夜と結婚したいという男が現れます。

場久が夢の中で終われるという話をしました。
その後、後をつけられているらしいと場久は心配で
寝られなくなりました。

貧乏神の金次がぶつかってきた人に悪かったと富札を
渡されました。
富札は当たりました。
ところが同じ番号の札が三枚も出てきました。

若だんなの世話役の妖の仁吉と佐助が、出会った最初の
ころのエピソードが語られます。

若だんなも店の仕事を覚える年頃ですが病弱でなかなか
できません。
薬の力を借りて一日元気でいようとします。

いつものようにいろんな妖が出てきて楽しいです。