生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

シャガールの絵と心理療法

2013年09月15日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
世界の名画は色々ですが、何故か心理療法ではシャガールの絵が使用されます。理由は明白で彼の絵を見た患者さんが心の中の何かを刺激され、治療に当たる担当者が望む「言葉、意識、言語表現」を言ってくれる回数が非常に多いのです。もちろん他の絵でも刺激されますが心理療法では「混濁現象」を一番恐れていますが、このシャガールの絵には不思議な力が潜在していて、光と陰、理想と現実、私とあなた、の混濁を整理統合する作用があるようです。特に生育史の関係で自分を表現する事が苦手な人は沢山います。悶々とした言葉にならない感情の世界を周囲に的確に伝達する能力は案外、修行し勉強しないと出来ないものです。シャガールの絵を軽く見ないで、このように世界の名だたる名人の心理療法家が何故、シャガールを活用するのか、謙虚に研究していただきたい所です。自己の伝達が苦手だと悩む方は、一度、シャガールの絵を見ながら、その想いをノートに書きだしてみて下さい。思考と感情の伝達が上手になってくる自分に驚くでしょう。何故かといいますと、私もそうでしたが、心の中の感情が湧きだし、しかも、その感情を単純な好き、嫌いという言葉、意識で意識化出来たのです。もやもやした感情、しかも、何と表現したらいいか戸惑っていた自分の感情の内容を素直に意識化して、言葉に出来たのです。さて、自己の伝達を訓練していく時は、自己の伝達に欠けている場合を、低辺の状態、自己の伝達が増大する段階を中辺、豊かな自己意識が望むままに体験される、を上辺、として自己分析と他者分析をしていきます。自分を伝達する意味は自分とその周囲の人々を幸福にする為に、とても重要で必要な領域です。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:39>


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その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。

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