書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「アウトブレイク」ダスティンホフマン主演

2009年02月19日 23時20分14秒 | 映画・DVD


正直言って,こんなに良い映画とは思わなかった.
せいぜいよくできたパニック映画かなあと.

でも,キャストを見ると,ダスティンホフマン,モーガンフリーマンにドナルドサザーランドだもん.
B級映画のはずがない.
ケビンスペーシーが途中で死んじゃう脇役扱いなんて,もったいないですよ.
でも,さすが大物を揃えただけはある.

映画で訴えたいことは一つです.
怖いのはウイルスでも爆弾でもない.
人間が一番怖い.ってこと.

エンタテイメントとしても非常によくできています.
ウイルスの恐怖は映画の前半が主でして,その恐怖の質はジワジワという恐怖.

一方,映画の後半は,雰囲気が一転します.
軍の組織的悪事の秘密をつかんじゃったダスティンホフマン扮するドクターを,軍の高官たちが寄ってたかって始末しようとする.
その魔の手から逃げながら,同時に,血清を体内に持ったまま逃走したサルを捕獲しなければならないのですよ.

007シリーズやMIシリーズも真っ青の逃走劇+アクションが手に汗握らせてくれる.

めちゃくちゃ面白いです.

ヘリの逃走シーンは拍手もの.

良くも悪くもハリウッド大作ですけど,私は嫌いじゃない.

映画作りの熱意と,観客を喜ばせようとするサービス精神には,素直に感動したいです.

「運命じゃない人」内田けんじ監督

2009年01月08日 22時06分12秒 | 映画・DVD


「アフタースクール」の内田けんじ監督の初長編作品.
「アフタースクール」がめちゃくちゃ面白かったので,かなり期待して見ましたが,期待どおりというか,別の次元で大いに満足しました.

初長編の上,低予算で作ったためか,主な登場人物は5人だけだし,CGも火薬も使わない.だけど,ここまで面白い作品が作れるんだということに驚嘆したしだい.

人のいいという表現がぴったりで,元彼女からふられたばかりのサラリーマン宮田と,こちらも婚約解消されて傷心の真希との一夜の恋物語が縦糸.
しかし,宮田を振った元彼女あゆみは,実は結婚詐欺の常習犯だったわけで.金がないということがわかった宮田から姿をくらませただけだった.その後,やくざの親分とは知らず付き合った今の彼,浅井から,無謀にも,大金を盗んで,宮田の幼馴染で探偵の神田に高飛びの相談に来る.こちらのやばい話が横糸.
この縦糸と横糸のストーリーが,宮田のマンションや,彼の行きつけのレストランなどで,2重,3重に錯綜する.

全く同じ場面,同じ台詞が,ある視点からは,ほのかな恋心だったり,別の視点からは命がけの逃避行の始まりだったりするわけで.

普通,ミステリーでは登場人物だけが知っていて観客が知らないってのが相場ですよね.

でも,この映画では,観客だけが知っていて,登場人物の一人だけが何も知らないっていうことが,何とも言えずおかしみを誘う.

レストランの場面は,同じ台詞のやりとりが3回出てくるけど,2回目,3回目は確実に笑える.

DVDで見る人が多いと思うので,一度見終わっても,倍速でいいからもう一度見直すことをお勧めします.

特に最初の30分は,映画の後半を思い出しながら見ると,ニヤニヤしてしまうこと請け合い.

この楽しさは小説では味わえないです.
時間芸術ならではです.

いやあ,こういう作品にめぐり合える限り,映画は止められないですな.

「アフタースクール」 なんと爽やかな<だまされ感>

2008年06月09日 22時36分47秒 | 映画・DVD

内田けんじ監督の最新作.
これ面白すぎ!

ドタバタ学園ものだと思って,無視していたんですが,BiglobeStreamのシネマスクランブルTVで,中井編集長が「見事に騙された」って,べた褒めだったんで,へえ~って思って,見てきちゃいました.

はいはい,だまされましたよ.見事に.

そうかあ,そう来たか,やられたなあ!
と思っていたら,実はさらにその裏があって...
もう一回,だまされちゃって...

でも,単に手の込んだトリックものではありません.
この作品のすばらしさは,見た後の「爽やかさ」なんですよ.

去年,「きさらぎ」を見たときにも感じましたけど.
愛する人への想いを,言葉やかたちに出来ないもどかしさが,ある事件を経て,いろんな出来事を経験して,何かの拍子にふっとできてしまう...
その瞬間,じわ~と涙が...ね.

感心するのは,あちこちにちりばめられた伏線の見事さです.

もちろんいくつかの伏線は事件の核心となる事実を指しているんですが,それ以外に,ある人のある人への想いをさりげなく暗示している伏線もあって,それが,物語の最後で明らかにされる時は,本当にぐっときました.

内田けんじ監督自身が脚本を書いているのですが,この方,要チェックです.

あ,そうそう,白岳焼酎「しろ」のコマーシャルを演出した人なんですよ.
覚えていますか?
あの,「人間,本当のことは一回しか言わない」「友達友達」
あれですよ.

「運命じゃない人」も秀作らしいのですが,まだ見ていないので,DVDを借りて見るつもりです.
楽しみだなあ.

「のだめカンタービレ」テレビ,DVD

2008年04月27日 22時07分39秒 | 映画・DVD


あ~楽しかった.
このひと言ですよ.
音楽好きにはたまらないですし,上野樹里ちゃんファンにもたまらない作品.
女性ならば,玉木宏ファンならたまらないでしょう.

セリフで出てくる曲目解説がやや教科書的なのは仕方ないとして,音楽の楽しさを思い出させてくれる作品です.

全体のテーマ音楽的な位置づけの曲が「ベートーベンの交響曲第7番」.
この曲は,5番の運命,6番の田園,9番合唱付きほど有名ではないですが,交響曲としての構成や精神性,さらにリズムの権化とも言われるほどのダイナミズムのすばらしは,もしかしたら9曲の中で一番充実した作品かもしれません.
私は,1楽章を除くと,特に2楽章の葬送行進曲がすきなのですが,残念ながら,ドラマの中では,1楽章と終楽章だけで,2,3楽章は演奏されませんでしたけどね.
あと,のだめがピアニストと言うことで,ラプソディインブルーもテーマ曲となっています.
これも物語を盛り上げるのに効果的に使われていますし,のだめが「千秋先輩(玉木)の指揮でラプソディインブルーを演奏したい」というセリフもありました.

ドラマとしては,才能ある若き音楽家の卵たちが,いろいろな困難を乗り越えていくというサクセスストーリーなんですが,コミカルなギャグと,ドラマチックなストーリーがまぜこぜになって,ぐいぐい進んでいく感じで時間を忘れます.

続編を期待したいところですが...

「ノッティングヒルの恋人」ジュリアロバーツ,ヒューグラント主演

2008年02月24日 12時09分58秒 | 映画・DVD

YUSENが始めたGYAO,結構頑張っていますね.
特にドラマが,品揃えが豊富になって来てうれしい限りです.
私は,「フレンズ」シリーズが好きで,第9シリーズまでビデオやDVDで見ていたのですが,今はGYAOで,シリーズ1から見直ししています.
今はシリーズ2の終盤.

肝心の映画ですが,スタート当初は,これといって見たいものがなくて,これじゃあ「タダ」の意味が無いなあと思っていたのですが,最近はだいぶ充実しています.
今はジュージクルーニー主演の「オーブラザー」とか,ジャンレノ主演の「クリムゾンリバー」,クリント・イーストウッド監督・主演の「トゥルークライム」など公開時にはかなり注目された作品が目白押しです.

さて,そんなGYAOのおかげで今回楽しませてもらったのが,「ノッティングヒルの恋人」です.
ヒロインがジュリアロバーツなので,多くの人が「プリティーウーマン」をイメージすると思うのですが,今回はかなり雰囲気が違います.
まず,彼女の立場が逆,つまり,「プリティーウーマン」では,街かどに立つ娼婦の役で,会社社長のリチャードギア氏に惚れられて,シンデレラの階段を登っていくというお話ですが,この「ノッティングヒルの恋人」では,1作に出演すると1500万ドルもギャラを取る美人大女優という立場,かたや,ヒューグラントの方はつぶれそうな本屋の主人という設定.
大女優ということで,金銭的には不自由は無いのですが,男性運が悪いというか女としての幸せには恵まれたことがない上,いつでもマスコミの監視下におかれ,私生活でも息を抜く場所がないわけです.
そんな中で偶然出会った二人が恋に落ちる.
ここまではいかにもというストーリー展開ですが,ホッとするのはヒューグラントの扮するしがない男の家族や友人達との,暖かくもユーモラスな人間関係がとても心地よく描けています.
それに反してジュリア方は,リッチでありながら,心は少しも満たされない環境が上手に描けていてその対比もなかなか良いです.

そして何と言っても,泣かせるのは最後のクライマックス.ジュリアの記者会見のシーン...
記者会見といえば,多くの人が連想するであろう,そう,ローマの休日ですね.

多分,ローマの休日をかなり意識して作ったに違いないと思いますが,私としては,ローマの休日より,こちらの方グッと来ました.
ハンカチを用意してみた方が良いかも...ですね.

ローマの休日にしても,プリティウーマンにしても,「主演女優の魅力全開」というところに力点を感じましたが,この「ノッティングヒルの恋人」では,一人の女としての「普通の幸せ」のすばらしさが強く印象に残った作品でした.

ラブロマンスもなかなかいいじゃん,と思い直した作品でした.

劇場映画「アイ・アム・レジェンド」ウイル・スミス主演

2007年12月30日 16時05分31秒 | 映画・DVD


ホラーだよね.この映画.

予告編では,もう少し哲学的というか,人類の未来の予言的な内容を思わせる表現だと思ったんだけど.
ザ・ホラーです.
ホラーとしてはものすごく良くできています.
シチュエーションがうまいですよ.
たった一人残った人間としての絶対的な孤独感と,研究者として人類を救済したいという使命感.
この二つをウイル・スミスがすごくよく演技していました.
愛犬サムもよかった.
ある意味牧歌的な冒頭から,一転してウイルスに犯された生き残りのゾンビが現れるシーンのギャップがすごい.
ほんとにぞっとしましたよ.
あのシーン.

でも,だからこそ,予告編もホラーであることをどうどうと宣言して欲しかったなあ.
ホラー・ミステリーが好きな私としては,それならそういう心構えで見れば,もっと楽しめたような気がする.

逆にホラー嫌いな人が,哲学的な内容を期待してこの映画を見たら間違いなく,幻滅ですよね.
予告編って大事なんですよ.

あと,いわゆる行間に滲み出たメッセージが秀逸でした.
「人類よ驕るなかれ」的な意味のメッセージですね.
映画のメッセージ性をうんぬんするなら,ここは大事でしょうね.
これがあるから,B級ホラーとは一線を画した大作になるわけです.
結論は...私個人としては,とても楽しめた映画でした.

でも,この間見た「続三丁目の夕日」のインパクトが強すぎて,またあの手の映画を見たいなあと,思っています.
とすると,「マリと子犬の物語」ですね,次は.

ALWAYS 続三丁目の夕日

2007年11月28日 21時05分39秒 | 映画・DVD

4月にテレビで前作を見て,大感激した「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編を見てきました.
11月11日の日記で,さんざん悩んだ結果,やはりこの作品にしました.

これを選んでよかった.

前作をしのぐ出来だと思います.
物語の構成,脚本,キャスト,音楽,そして素晴らしいCGによる昭和30年代の東京の風景.どれをとっても,胸にびんびんと食い込んできます.

誰にでも安心して勧められる作品だと思います.

好きな人がいる人,大切にしたい家族がある人,大事にしたい思い出がある人,すべての人々に捧げる,人生の賛歌,という感じ.

エンディングタイトルの時に流れる主題歌「花の名」BUMP OF CHICKENの一節,「言いたいのになぜ言えないんだろう.言わないのになぜ伝わるのだろう」という歌詞がこの物語の全てを言い表しているような気がします.

前作では,茶川と淳之介のからみがツボだったのですが,続編では,小雪扮するヒロミと茶川の,お互いの想いと,諦めとすれ違いの後に,ヒロミが,芥川賞候補となった茶川の小説を,彼の元をさる電車の中で始めて読むシーン,
茶川の想いを,小説で初めて知ったヒロミ.
直接プロポーズさせるより,絶対泣ける展開です.
小道具を上手に使って,ある人の想いを表現するやり方ですね.
演出がうまいです,憎いほど.
もう,滂沱の涙ですよ.

映画館が暗いのを幸いに思い切り泣いてきました.

でも,大丈夫,恥ずかしくないです.なぜなら皆さん泣いてましたから.

この作品をみると,人生をとてもポジティブな気分で見つめることができるようになります.

生きているとつらいことは一杯あるけど,頑張っていれば,素晴らしいことも必ず起きるんだっていう力強いメッセージに溢れています.

体の疲れには,「黒酢」を,心の疲れには,「三丁目の夕日」を!

見たいなあ,「サッド バケイション」

2007年09月09日 23時09分25秒 | 映画・DVD
今,一番見たい映画がこれ.
オール北九州ロケ,オダギリジョー主演,浅野忠信,石田えり共演と聞いて,むずむずしています.
でも,残念ながら,熊本では公開は11月.
なんでだあ!!
福岡では来週公開なので,見に行こうかなと,思ってしまいます.
キサラギの時は,福岡出張のついでに,見ちゃいましたしね
熊本は,自然や食べ物では文句ないけど,映画とかコンサートとか,文化・芸術の面では,福岡にはかないません.
何かあると,福岡まで出向かざるを得ない.

かといって,今の自然や環境を犠牲にしてまで福岡みたいになってほしいわけではないので...

それぞれの街にはそれぞれの魅力があり,それでいいのだと思います.

映画「トランスフォーマー」マイケル・ベイ監督

2007年08月11日 10時02分45秒 | 映画・DVD

マイケル・ベイ監督,スピルバーグ製作総指揮の「トランスフォーマー」を見ました.
う~ん.
これって,ガンダムじゃん.
自動車が戦闘ロボットに変身する基本的アイデアは日本のアニメからのパクリですね.
ただ,ストーリー性というか,ドラマとして面白く作ってある点は,さすがハリウッドとは思うけど,スピルバーグがこんなことするのかなあ?
という,想いが残ります.

しかし,そこはマイケルベイ監督,それを割り引いたとしても,映像の迫力とCGの精緻さはすばらしい.
ただただ圧倒されっぱなしの2時間半です.

何かにいらいらしている人,気分をリセットしたい人向き,かな?

私は,もう少し奥深いものというか精神性というか,人類の未来を考えるような作品を期待していたので,正直言うと,ちょっとガッカリしました.

これじゃ,少なくとも,メンタリティとしてはウルトラマンシリーズと大差ないかな?
いや,それは言い過ぎかもしれません.ごめんなさい,マイケルベイ監督.

「キサラギ」に感動+感心した後だったので,より一層そう思うのかもしれませんが...

映画「キサラギ」佐藤祐市監督

2007年08月10日 09時41分34秒 | 映画・DVD

自殺したアイドル「如月ミキ」の1周忌に集まった男性ファン5人が、彼女の死の真相について壮絶な推理バトルを展開するワンルーム会話劇です.
これは面白かった.
とにかく,脚本がすごいです.
推理劇なので多くは語れませんが,登場人物一人一人がなんらかの形で如月ミキと関わりを持っていて,しかも,そのことを,最初は隠している.
ところがある人物の証言から,芋づる式に各々の秘密が現れてくるのです.
如月ミキの死の真相追求が物語の骨格なのですが,登場人物一人一人の,「個人的な」ミキへの想いが,切なさとともに物語を盛り上げます.
そして,最後は...

推理バトルの緊張感と,たどり着いた結末のギャップがハートフルです.
もちろん,ここでは言えませんけどね.
さすが,脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」の古沢良太さんです.

主演はあえて言えば,「家元」役の小栗旬ですが,「オダユージ」役のユースケサンタマリア,「スネーク」役の小出恵介,「安男」役のドランクドラゴン塚地武雅,「イチゴ娘」役の香川照之が,それぞれ強烈な個性を発揮して,ほぼ対等の役回りを演じます.
5人とも演技はうまいですね.
特に,最年少の小出恵介が,ベテラン役者達に一歩もひけをとらない軽妙な演技で場を盛り上げます.本当はもっと,シリアスな役の方が似合う気がしますが,こういう演技もできる事で,彼が真の役者であることが証明されます.
ユースケサンタマリアと香川照之は,ベテランの味を発揮して安心感のある演技でした.
ドランク塚地は,「間宮兄弟」で新人賞を総なめにしただけあって,既に役者ですよ.
お笑いタレントの領域を超えてます.
この映画,ハリウッド映画みたいな制作費何百億とかいう超大作とは,全く別の面白さをたっぷりと味あわせてくれます.

映画は,脚本+監督+役者 で出来ているんですから.
この映画は,脚本の面白さ,監督の想い,役者のうまさがハイレベルで一体となって仕上げられた良い映画だと思います.

「スナッフ」1999年 / ドイツ

2007年05月26日 21時03分48秒 | 映画・DVD

監督・脚本:トーマス・ベルガー
出演:ヤスミン・タバタバイ、ハインツ・ヘニヒ、フェリックス・アイトナー、リュディガー・フォグラー

久しぶりに、GYAOで映画を見ました。
暇な時に、思い出したようにGYAOを覗いてみて、面白そうなのがあると見ます。

今日は、サスペンスを見たくて、選んだのが、この「スナッフ」。
ドイツ映画ですが、英語の吹き替え+日本語字幕というシステムです。
元はドイツ語なので、口と英語の音声とは当然合いません。
日本語字幕が出ているのに、口と声が合わないって妙な感じですね。

さて、物語の方はというと...

女性を暴行した上に、残忍な方法で殺害する連続殺人鬼が出没。
正義感の強い女性刑事バレリー(ヤスミン・タバタバイ)は、殺人鬼を追う捜査チームに志願して参加します。
しかし、捜査が進むうちに、いつしか彼女自身が次の犯行のターゲットとして狙われてしまうのです。

「羊たちの沈黙」や「セブン」ほどのセンセーショナルなインパクトはないのですが、よくまとまったミステリーという意味で、楽しめました。
捜査班のリーダとして、ベテラン俳優ハインツ・ヘニヒが活躍します。
このボス、肝心な時には、いないんだけど。
主演の女性刑事バレリー役は、話題作「バンディッツ」で4人の女囚の一人を演じたヤスミン・タバタバイ。
この女優さん不思議な魅力があります。
ジョディーフォスター程の知性派ではなさそうですが、内面の苦悩・葛藤とほのかなセクシーさが調和して、coollife的には、スターリング刑事より、好みかも。
ははは。誰も聞いておらんちゅーに。

ちょっと意外だったのは、エンディングクレジットで、どう見ても主演のはずのヤスミン・タバタバイでなく、ハインツ・ヘニヒの名前が最初に流れてきました。
格の違いからかなあ。

格が違おうが、主演は主演だと思うのだけれど...

それにしても、このGYAO、よく広告収入だけでやっていけるなあと感心します。
タダなのは助かりますけど。
面白いことに、コマーシャルの時だけは、早送りボタンが消えちゃうんです。
だから、コマーシャルは必ず見ないといけないような仕掛けになっています。
うまく出来てます。

また見ちゃいました。「ALWAYS 三丁目の夕日」

2007年04月04日 22時43分26秒 | 映画・DVD
昨日から金曜まで家族が旅行なので、4日間の独身生活。
結構孤独を楽しんでいます。
今夜は、豚肉と野菜の味噌味の鍋を作って食べました。
なかなかおいしかった、あっ!しまった、写真を撮るのを忘れた!
無念。○| ̄|_

ところで、昨日の感激が忘れられません。
「ALWAYS 三丁目の夕日」です。
夕食後また見ちゃいました。
いいなあ、この雰囲気、この時代、この空気。
力道山も、集団就職も、東京タワーも、オート三輪も、駄菓子屋も、氷で冷やす冷蔵庫も、全てが微笑みと涙の舞台装置です。
今年の秋に公開されるという続編は、絶対に見ます。

「ALWAYS 三丁目の夕日」

2007年04月03日 23時16分46秒 | 映画・DVD

目を閉じるとまぶたに浮かぶあの頃。
昭和30年代。
舞台は東京下町の夕日町三丁目。
ストーリーは、大きく分けて、鈴木夫婦とやんちゃな一平の三人家族に、集団就職で青森から出てきた六子を加えた鈴木オートの場面と、売れない作家茶川がひょんないきさつからめんどうを見ることになった淳之介、茶川が想いを寄せる飲み屋のおかみ・ヒロミがらみの場面に分かれます。
鈴木オートはどちらかというと笑い中心ですが、コメディの笑いではなく、家族愛、思いやり、善意に包まれた暖かい笑い。
口ではうるさかったり、すぐにカッとして手を上げる父親だけど、心の中は家族への想いで溢れている。
おかしい場面でもなぜか涙がにじんでくる。
涙が暖かいものであるということを教えてくれる場面が続く。
でも、私が、『これはやられた』と感じたのは、茶川と淳之介のからみ。
はじめは淳之介を厄介者扱いしていた茶川だが、いつのまにか息子のように淳之介を心配している茶川。
後で見つかった本当の父親から逃げて帰ってきた場面で、茶川が淳之介を抱きしめながら、涙ながらに言う台詞。
『俺とお前とは、縁もゆかりもない赤の他人なんだからな』
涙が止まりませんです。
降参です。
こんな、こんな、良い映画を知らなかったなんて、今まで私は何をして来たんだろう。
でも、伝わんないよな。こんな文章じゃ。
わかっているけど。
いつもだと、自分の文章のへたさがいやになるんだけど、この映画を見た後では、そんなことはどうでも良いという気になる。
この映画を見て感動している自分が、とても好きになるんです。

亡国のイージス

2006年03月09日 23時19分33秒 | 映画・DVD
DVDで「亡国のイージス」を見ました.
面白かったですよ.
予告編を見た印象では,自衛官の愛国心とか,国を
守る使命感とかが強調されて,重苦しいかなと危惧
していましたが,そうでもなくてよかったです.
わかりやすい例えで言うと,主人公の仙石先任伍長
(真田広行)は,悪役工作員(中井貴一)に対して,勇
気と知恵で孤軍奮闘するダイハードシリーズのマク
レーン刑事のような印象を受けました.
欲をいえば,極悪非道なテロリストが,最後の方で
人間的な弱みを見せてしまうことが,残念といえば
残念でした.やっぱ,ワルは最後までワルでいろよっ!!
じゃないと,最後のカタルシスが薄まるだろ!!っ
て思うのは私だけでしょうか?
そういう意味では,ダイハードシリーズとかスタロ
ーンの「クリフハンガー」の悪役の方が悪役らしくて
よいですね.織田裕二主演のホワイトアウトの方がダイハ
ードに近いのかもしれません.
でも,その分を割り引いたとしても,やはりこの
「亡国のイージス」,第1級のエンタテイメント
サスペンスです.
夜10時半から見始めて,眠くなったら,寝ればいいや
と思って見たところ,眠くなるどころか,面白さに
ますます目がさえてしまいました.
結局1時近くまで,お茶も飲まずに,かみさんと二人
でテレビの前から動けませんでした.
場の展開も鮮やかですし,ある役と別のある役との
人間関係を説明するのに,二人の間の会話ではなく,
過去の事件の一場面を唐突に挿入するという,演出も
はまっていました.
製作チームの,映画に対するこだわりが隅々まで行き
届いており,CGの使い方も見事.もう一つ,自衛隊が
よくぞここまで協力したなあと思うほど,護衛艦の
内部・外部を丁寧に撮影していて,その意味でも興味
深かったですよ.

ブルースオールマイティ

2005年11月11日 22時03分51秒 | 映画・DVD
DVD鑑賞のご報告。
今日はジムキャリーのブルースオールマイティの感想です。
相変わらずのジムキャリーコメディです.
凄みという点ではマスクに引けをとりますが,ほのぼのとした人間味を与えてくれる癒し系作品ですね.
最初は,奥さん役だと思って見ていたら,まだ婚約者だったジェニファーアニストン.やっぱいかわいいですね.ただ演技としては,フレンズでのおバカな役の方が迫力あるし,うまいと感じます.
フレンズはすごいですね.世界中で何億くらいの人が見ているのかな?
しかも連続ものだからスタッフや出演者のプレッシャーはすごいと思います.
風邪でも引いて収録に穴あけたら大変だし.
大学の講義を休講にするのとはわけがちがうからなあ。