YUSENが始めたGYAO,結構頑張っていますね.
特にドラマが,品揃えが豊富になって来てうれしい限りです.
私は,「フレンズ」シリーズが好きで,第9シリーズまでビデオやDVDで見ていたのですが,今はGYAOで,シリーズ1から見直ししています.
今はシリーズ2の終盤.
肝心の映画ですが,スタート当初は,これといって見たいものがなくて,これじゃあ「タダ」の意味が無いなあと思っていたのですが,最近はだいぶ充実しています.
今はジュージクルーニー主演の「オーブラザー」とか,ジャンレノ主演の「クリムゾンリバー」,クリント・イーストウッド監督・主演の「トゥルークライム」など公開時にはかなり注目された作品が目白押しです.
さて,そんなGYAOのおかげで今回楽しませてもらったのが,「ノッティングヒルの恋人」です.
ヒロインがジュリアロバーツなので,多くの人が「プリティーウーマン」をイメージすると思うのですが,今回はかなり雰囲気が違います.
まず,彼女の立場が逆,つまり,「プリティーウーマン」では,街かどに立つ娼婦の役で,会社社長のリチャードギア氏に惚れられて,シンデレラの階段を登っていくというお話ですが,この「ノッティングヒルの恋人」では,1作に出演すると1500万ドルもギャラを取る美人大女優という立場,かたや,ヒューグラントの方はつぶれそうな本屋の主人という設定.
大女優ということで,金銭的には不自由は無いのですが,男性運が悪いというか女としての幸せには恵まれたことがない上,いつでもマスコミの監視下におかれ,私生活でも息を抜く場所がないわけです.
そんな中で偶然出会った二人が恋に落ちる.
ここまではいかにもというストーリー展開ですが,ホッとするのはヒューグラントの扮するしがない男の家族や友人達との,暖かくもユーモラスな人間関係がとても心地よく描けています.
それに反してジュリア方は,リッチでありながら,心は少しも満たされない環境が上手に描けていてその対比もなかなか良いです.
そして何と言っても,泣かせるのは最後のクライマックス.ジュリアの記者会見のシーン...
記者会見といえば,多くの人が連想するであろう,そう,ローマの休日ですね.
多分,ローマの休日をかなり意識して作ったに違いないと思いますが,私としては,ローマの休日より,こちらの方グッと来ました.
ハンカチを用意してみた方が良いかも...ですね.
ローマの休日にしても,プリティウーマンにしても,「主演女優の魅力全開」というところに力点を感じましたが,この「ノッティングヒルの恋人」では,一人の女としての「普通の幸せ」のすばらしさが強く印象に残った作品でした.
ラブロマンスもなかなかいいじゃん,と思い直した作品でした.