散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

華厳の滝

2015-01-09 | Weblog
自殺しに来たわけではありません。ここは華厳の滝……家族連れですから、一家心中です。(うそ)


ここから見物する

明治36年に17歳の藤村操がここで投身自殺してから名所になっちゃったんですよね。生きていたら
今年きっと146歳になりますが、死ぬ前に滝の落口に近い大樹を削って遺言を墨書したとか。


飛び降りちゃダメーーー!

厳頭の感

悠々たる哉天壌、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす。ホレーショの哲学竟に何等の
オーソリチーに価するものぞ。万有の真相は唯一言にして悉す。曰く「不可解」我この恨を懐いて煩悶終に
死を決するに至る。既に厳頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。始めて知る、大なる悲観は大なる
楽観に一致するを。


エレベーターに乗って滝を正面から眺める場所へ

藤村操って女の子みたいな名前だけど、男の子だったんですね。生きてればギネスブックに載るレベルの
おじいちゃん。自殺する2日ほど前、夏目漱石が授業で叱ったとか。それで漱石が気に病んだとか。


崖にトンネルが!

エレベーターで100mほど土の中を下ると、そこからトンネルが断崖まで続いている。この感じはあるぞ、
絶対に何かあるぞと思ったらやっぱり途中にあった。


流行のスポットで自殺した人たちの冥福を祈る像

おさいせん入れる箱があるのは、なんでだろう? それはともかく、断崖まで歩いていって滝を見る。
なんか上から見たほうが迫力あるかも。


いまいちな感じ?

どこから藤村操は身を投げたのか、あたりを見回す。ここはエレベーターができるまで下りて来られない
場所だったに違いないから、やっぱり上のほうかな……あの滝の落ち始めるところまで分け入って、樹を
削ってホレーショとかオーソリチーとか墨で書いて滝壺に落ちたのかな? 墨は硯ですったのか墨汁か、
どちらにしても手間のかかることを。


A地点からB地点まで落ちたのです

そんなことをイメージしながらエレベーターに乗ると、100mの高低差がまた格別に感じられます。

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