散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

姥捨

2012-09-22 | Weblog
ベッドで横になるよりも、電車に揺られている方が、眠くなるのはなぜだろう。窓に頭をもたれて
うとうとしていると、異様なGを感じた。景色の流れが逆……スイッチバック?


ここはどこ、わたしはだれ……「おばすて」!

「まんが日本昔ばなし」みたいな、「楢山節考」みたいな哀しい名前の駅で電車が向きを変えた。
いかにも「姨捨」しそうな眺望の場所。


ばっちゃん、わしら、こうするしかないんだよ

口減らしのために老いた母を背負って山に捨てにきた息子が逡巡するように、電車がジグザグに
進む。山道を上り下りするには、直進するよりも都合がいいんだろう。


わかっているよ太郎、ばっちゃんは平気だから

なにも「姨捨(おばすて)」なんて名前、わざわざ駅につけなくても……。ここで姨捨があったこと、
忘れないようにするためだろうか?


感慨深げに窓から姨捨の景色を眺めるおば……

むかしは山に姥捨てたけど、いまは老人ホーム(介護施設)に姨捨てる。いいんだよ、ばっちゃんは
平気だから。わかっているよ、太郎(……いまどき太郎ってこともないか)。


ジグザグに都合3度ばかり「姨捨」の前を通る

あとで知ったことだけど、あまりに眺めがよいものだから、特別列車を仕立てた「姨捨の夜景ツアー」
というブラックなサービスが行なわれているらしい。


昼間はいいとしても夜景はまずいんじゃない?
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