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歩くことが唯一の趣味ですから。

方丈記の方丈

2016-12-25 | Weblog
ひさしぶりに下賀茂神社にいこうと思いついて出町柳から歩いていくと、糺の森にこんな看板が
立ててあった。なんとなく寄ってみた。


鴨長明の方丈の庵をリメイク

ゆくかわのながれはたへずして……で始まる日本三大随筆のひとつ「方丈記」を書いた鴨長明は
下賀茂神社の禰宜(宮司)の息子で、自分も父と同じように下賀茂神社の禰宜になると思っていた
のになれなくて、ずっと祖母の豪邸に居候していたが、30歳で追い出された。


リメイクした方丈の庵の裏に回る

ずーっと不遇をかこち、就活もうまくいかず、50歳で出家して大原に住んだときの庵はこれより
大きかった。55歳でさらに山奥の日野に結んだ小さな庵が、これと同じ方丈。そこで「方丈記」
を書いて62歳で没した。不遇だが長寿だった。


だいたい四畳半


下賀茂神社に就職できなくて山奥に結んだ方丈だから、下賀茂神社の息のかかった糺の森に
あるのはおかしい。絶対おかしいんだけど、

石川や 瀬見の小川の 清ければ
月も流れを たずねてぞすむ


という新古今和歌集に収められた長明のうたにある、瀬見の小川が河合神社の脇を流れてる
からということで、わざわざ方丈の庵をリメイクしてここに建てた。


人を集めて収入を得る算段かも

手鏡に人の顔を描いたような、不気味なものが夥しく飾ってある。これはなんだろう? とよく
みたら絵馬だった。


美しくなる願いをこめて化粧する

絵馬に化粧をほどこして奉納するようだ。ペンやクレヨンや色鉛筆を使う人もいるらしい。
願いの書いてある面が見たいんだけど、取り外して読むほど興味ないので顔だけ眺めて
立ち去った。ふらふら御所のほうへ歩いていって、みつばちで豆かん食べた。

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