散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

多治見の河童

2015-10-17 | Weblog
岐阜の多治見という駅で改札を出たら、尺八を吹いてるおじいさんがいた。前日は茨城の牛久で
河童を探し、その前の日に埼玉の志木で河童を探した。しかし岐阜の多治見で河童を探そうとは
思わない。わざわざ河童を探しに岐阜までくるほど物好きではないのだから。


たまたま美濃焼展をやっていた

といって美濃焼展のために多治見まで足を延ばしたわけでもない。おじいさんが尺八を吹いてる
のは、しかし美濃焼展のためらしい。駅前の閑散としたスペース (といったら失礼?)を有効活用
してイベントをしている最中だった。なんとなく気配を感じた。


……河童に遭遇!

探してないのに出会ってしまった。人気者らしく、駅前に人を集めてじゃんけん勝負に興じてる。
ごらんのとおり手でグー、チョキ、パーができないから足でやってる。思いっきりチョキを出してる
お兄さん、河童に勝った。


そんなことより明治の超絶技巧

はるばる岐阜の多治見に足を運んだのは、明治の超絶技巧の粋を写真ではなく現物で見たい
からに他ならない。岐阜県現代陶芸美術館は駅前にあるに違いない、と思って多治見に来たら
とんでもない。タクシーで約10分、山の方へ行かなきゃいけない。


えらいところだな

この展示、じつは東京でも開催していた。見逃した。巡回して岐阜でやってるのを知り、まさか
岐阜までと思ってたのに、どうしても肉眼で見たくて品川で新幹線に乗り、名古屋で乗り換えて
多治見で河童に遭遇しながら美濃の山中にきてしまった。


等高線で表わして模型にするとこう


全貌は撮れないけど写真はこう

基地だ。都会が滅亡したあと人類が生き残りをかけて築いた科学の城。かねてから、岐阜は
日本一安全な場所じゃないだろうか。徳島とどっちが安全だろうって頭を悩ませていたけれど
岐阜だな。そんな気になる。


生き残ってる人はいませんかー

さわやかな風が吹いている。もう少し生きてみようと思った。この岐阜県現代陶芸美術館は、
セラミックパークMINOという施設の一部にあたるらしい。どこなんだろうここ。


やってるやってる

明治期に輸出用として制作された、精緻な工芸品の数々がここに。海外で高く評価されている
わりに国内で目にする機会がとても少なかったのは、ひとつには不平等条約の悪影響の大きさ
を示すことなのだろう。職人さんはそんなことより仕事に魂を込めたのかもしれないが。


館内撮影禁止だからパンフでも……

京都の清水三年坂美術館の所蔵品から選りすぐりの逸品を一堂に公開します、と書いてある。
それだったら普段は京都へ行けば鑑賞できるのか。上げといて何だけど写真じゃわからないし
覚えとこう。


帰りのバスを待ったら河童が!

タクシー呼ぶのも億劫なので土日祝だけ1時間に1本ぐらい走ってるバスを待つ。やってきた
のは、河童のバス。乗客は自分ひとりだけ。


うながっぱ……か

うなぎとかっぱのキメラ、遺伝子組み換え食品だった。そのうながっぱも大好き! だという
たじみそ焼きそば。B級グルメのグランプリに出たのかなと思ったら、「たじみ焼きもんグルメ
コンテスト」グランプリ受賞……地元レベル!


これが、たじみそ焼きそばだー

あまからい味噌で炒めてある。店に入ったら、お客さんがひとり寝ていて、店の人どこかな
と思いながら腰を下ろすと「いらっしゃいませ!」とお客さんが起きた。店の人だったのか。
寝起きで作ってくれた、たじみそ焼きそば。


ビールが飲みたい

熊谷の記録を塗り替えて、気温40.9度という日本一の暑さを記録したことがある多治見。
夏の暑い日に食べたらおいしいのかもしれないが、夏の暑い日には多治見に寄りたくない。
そんな困った焼きそば。


ポストの上にいた

たじみそ焼きそば食べて店を出たら、うながっぱがポストにも。この角度だと河童とうなぎ
のキメラなのがわかる。というか見覚えあるけど……?


やなせたかしさん

アンパンマンの作者やなせたかしさんが、うながっぱをデザインしたと書店のポップで判明。
というか赤塚不二夫さんのウナギイヌのデザイン盗用疑惑が持ち上がらないか、気になる。
たしか浦和うなこちゃんも、やなせたかしデザイン。うなぎが好きなの?


岐阜のうなぎと埼玉のうなぎキャラ

だんだん、うながっぱのことが好きになってしまい、多治見の美濃焼展の会場でうながっぱ
てぬぐいを買った。320円だった。安い。「新作ですよ」とおばさんが教えてくれた。名鉄の
電車の中で袋から出したら、おまけのシールが入ってた。



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