2009年 6月28日(日)
宿でゆっくり休んで翌朝。
今回の旅のメインイベント、三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)へ。
ここは修験道の行場として奈良時代に開かれたと言われている、謎と伝説に包まれた神秘的な山の上のお寺。
入山料400円で本堂までを見学でき、そこから先は志納金200円が必要で、いくつかの条件をクリアしないと登らせてもらえません。
なぜなら、滑落・死亡事故が多発しているから・・・
条件は溝が深めのゴム底の靴orわらじを履くこと・動きやすい服装であること・体力があること・二人以上で登ること、
それから、登山事務所で渡される輪袈裟をつけること。
輪袈裟には「六根清浄」と書かれていました。
「六根」というのは、人が迷う原因となる6つの感覚器官・感覚能力のこと。
眼根(視覚)・耳根(聴覚)・鼻根(嗅覚)・舌根(味覚)・身根(触覚)・意根(精神・心)がこれにあたります。
この6つの「根」から沸き起こる欲や執着を断ち切り、心身ともに清らかでいようというのが、「六根清浄」。
富士山などの霊山では、昔から山に登る時に「六根清浄」を口々に唱えて登ったそうです。
登山の無事を祈る意味もあるみたい。
階段をてくてく登っていくと、何軒か宿坊が並んでいます。
こちらは輪光院の門を入ったところにある十二支のお地蔵さん。
くりくり坊主でなんだかかわいいっ!!
こちらは三佛寺本堂を守る狛犬と馬。
ここを抜けた先に登山事務所があり、入山受付をします。
険しい山道のはじまり、はじまり。
え? これが、道??
そうなんです。 木の根っこをつかんで、腕の力と足の踏ん張りで登ります。
写真では分かりにくいかもしれないけど、かなり急な傾斜です。
崖上の岩場に立つ「文殊堂」
ジャラジャラ揺れるくさりを頼りに岩登り。 こわかった~
上に見えるのが「文殊堂」です。
「文殊堂」の周りは回廊になっていて、それはそれは素晴らしい眺め。
でも、一歩踏み出せば確実に死。
柵も何もないので、高所恐怖症の人には絶対無理な所です。
そして、険しい山を登りきったところにある「投入堂」。
本当に断崖絶壁に建てられているので、これ以上近付くことは出来ません。
平安時代後期に建てられたと言われていますが、詳しいことは不明、建築方法も分からないんだそうです。
その昔、役の行者が神通力で岩壁に投げ入れたという伝説から「投入堂」と呼ばれるようになったんですって。
それにしても・・・人の意志、人の力、人の思いって、本当にすごい!!
普通に登るだけでも大変なこの山にいくつものお堂を建てたその思いは、何だったんだろう。
山って人を拒む山と受け入れる山があると私は感じるのだけど、この三徳寺は人間を温かく受け入れている。
それはきっと、人間の強い思いに山が心を開いたからなんじゃないかな、という気がしました。
本当に素晴らしい所なので、体力のある方はぜひ行ってみて下さい!!
山を下りると、身体も心もなんだかすっきり。
まさに六根清浄された気分になったのでした。
帰り、田舎の国道&高速を1時間だけ運転したのも、私の中ではちょっとした進歩。
だって6、7年ぶりにハンドルを握ったんだよ~。
街中はまだ怖いけど、ちょっとずつ運転も思い出そうかな、というところで、今回の旅は終了。
いい経験をいっぱい出来た2日間でした。
長い記事を読んで下さった方、お付き合いありがとうございました~
宿でゆっくり休んで翌朝。
今回の旅のメインイベント、三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)へ。
ここは修験道の行場として奈良時代に開かれたと言われている、謎と伝説に包まれた神秘的な山の上のお寺。
入山料400円で本堂までを見学でき、そこから先は志納金200円が必要で、いくつかの条件をクリアしないと登らせてもらえません。
なぜなら、滑落・死亡事故が多発しているから・・・
条件は溝が深めのゴム底の靴orわらじを履くこと・動きやすい服装であること・体力があること・二人以上で登ること、
それから、登山事務所で渡される輪袈裟をつけること。
輪袈裟には「六根清浄」と書かれていました。
「六根」というのは、人が迷う原因となる6つの感覚器官・感覚能力のこと。
眼根(視覚)・耳根(聴覚)・鼻根(嗅覚)・舌根(味覚)・身根(触覚)・意根(精神・心)がこれにあたります。
この6つの「根」から沸き起こる欲や執着を断ち切り、心身ともに清らかでいようというのが、「六根清浄」。
富士山などの霊山では、昔から山に登る時に「六根清浄」を口々に唱えて登ったそうです。
登山の無事を祈る意味もあるみたい。
階段をてくてく登っていくと、何軒か宿坊が並んでいます。
こちらは輪光院の門を入ったところにある十二支のお地蔵さん。
くりくり坊主でなんだかかわいいっ!!
こちらは三佛寺本堂を守る狛犬と馬。
ここを抜けた先に登山事務所があり、入山受付をします。
険しい山道のはじまり、はじまり。
え? これが、道??
そうなんです。 木の根っこをつかんで、腕の力と足の踏ん張りで登ります。
写真では分かりにくいかもしれないけど、かなり急な傾斜です。
崖上の岩場に立つ「文殊堂」
ジャラジャラ揺れるくさりを頼りに岩登り。 こわかった~
上に見えるのが「文殊堂」です。
「文殊堂」の周りは回廊になっていて、それはそれは素晴らしい眺め。
でも、一歩踏み出せば確実に死。
柵も何もないので、高所恐怖症の人には絶対無理な所です。
そして、険しい山を登りきったところにある「投入堂」。
本当に断崖絶壁に建てられているので、これ以上近付くことは出来ません。
平安時代後期に建てられたと言われていますが、詳しいことは不明、建築方法も分からないんだそうです。
その昔、役の行者が神通力で岩壁に投げ入れたという伝説から「投入堂」と呼ばれるようになったんですって。
それにしても・・・人の意志、人の力、人の思いって、本当にすごい!!
普通に登るだけでも大変なこの山にいくつものお堂を建てたその思いは、何だったんだろう。
山って人を拒む山と受け入れる山があると私は感じるのだけど、この三徳寺は人間を温かく受け入れている。
それはきっと、人間の強い思いに山が心を開いたからなんじゃないかな、という気がしました。
本当に素晴らしい所なので、体力のある方はぜひ行ってみて下さい!!
山を下りると、身体も心もなんだかすっきり。
まさに六根清浄された気分になったのでした。
帰り、田舎の国道&高速を1時間だけ運転したのも、私の中ではちょっとした進歩。
だって6、7年ぶりにハンドルを握ったんだよ~。
街中はまだ怖いけど、ちょっとずつ運転も思い出そうかな、というところで、今回の旅は終了。
いい経験をいっぱい出来た2日間でした。
長い記事を読んで下さった方、お付き合いありがとうございました~