子供の頃にほとんどマンガを読んだことがなかった反動か、大人になってからたくさんマンガを読んでいます。
最近ダーリンが会社の後輩から借りてきてくれたマンガのひとつが、ドラマ化されている話題作、「ライフ」。
いじめを題材にした学園モノで、こんなにイヤ~な気分になれる作品も珍しい。
じゃ、読むなよ!!という感じだけど、若い子に人気があるらしいので、どこがどのように「良い」のかが気になって・・・。(ただのミーハー)
まだ途中までしか読んでいないのだけど、私にはこの作品の良さがいまいち分からない。
まず、いじめる側の人間の描かれ方が「悪」に偏り過ぎていて現実味がない。
いじめってヤツは今も昔もあるし、実際かなりひどいことをしたりされたりしているわけだけど、いじめる側の人間にもたくさんの悲しみや苦しみや葛藤があるはずで、それを無視してはいけないと思う。
いじめる側の子供を救ってあげないことにはいじめは無くならない。
生まれた時から悪い人間なんて、絶対に絶対にいないと、私は信じている。
第2に、いじめられてる主人公が何故学校に行くのかが分からない。
立ち向かうのも強さだけど、その場を去るのも強さ。
日本人はとかく逃げることを弱いとか卑怯だとか思いがちだけど、そういう固定概念や世間体にとらわれず、逃げるべき時には逃げることが大切。
そこのところの判断力が人生を決める。
世界には「自分のための場所」がきっとある。
苦しい場所にとどまることでそこを自分の場所にすることも素晴らしいことだけれど、その場を離れて自分のための場所を探しに出たっていい。
「自分」をしっかり持ち、どうしたいか、どうなりたいかという目標地点を定め、それに向かってどうするべきかを考える。
とは言っても、十代ってのはそんな理屈をはるかに越えた感情の激流を抱えたりしているわけで、とかく自分を見失いがち。
そんな時には立ち止まり、外に出て、自然や人とふれ合うのがいい。
世界は本当は優しさに満ち溢れている。