プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★温泉統計つまみ食い

2014-07-03 09:37:15 | 日記・エッセイ・コラム

 温泉天国ニッポンがあるのは、地震大国ゆえだから、手放しで喜んでばかりおられないが、折角の資源を活かさないのも能が無い。最近では、自然エネルギーとしての活用も研究されているが、目玉は、やはり観光資源。

 日本温泉協会の「温泉統計」をみると、日本経済の偏りと同じ特徴が浮き彫りになる。

 温泉の湧出総量では、別府温泉が全国一位だが、自噴湧出量では、草津温泉が毎分約23,000?でダントツの全国1位。2位は別府温泉約15,000?/分、3位奥飛騨温泉約13,000?/分と続く。

 北陸三県の温泉の湧出量は、宇奈月温泉が約2,100?/分、和倉温泉が約1,600?/分で、加賀三温泉郷の山代約1,450?/分、山中約780?/分、片山津約400?/分で、芦原温泉になると100?/分前後。

 一方、宿泊可能施設を持つ温泉地数は、減少傾向にあるが、都道府県別第1位は、北海道で254、2位長野217、3位新潟154、以下青森・福島・秋田と東北地方が上位を占める。

 一方、宿泊施設数と宿泊客数となると、両方とも箱根がトップ(施設621、宿泊客450万人/年)で、絶大な人気を誇る。施設数の2&3位は、伊東・熱海、宿泊客数も上位で、首都圏のマーケット・サイズの大きさが分かるというもの。

 関東圏以外で、別府温泉郷が施設数4位(377)、宿泊客数2位(380万人/年)と西の横綱格だ。以上、温泉統計をつまみ食いしてみたが、TV番組で伊豆箱根や草津・伊香保、或いは、鬼怒川等の関東と別府等の特集が多くなるのも頷けよう。


★10年間の湯治にピリオド

2014-07-02 08:40:34 | 日記・エッセイ・コラム

 金沢市内の「温泉ガイド」に名を連ねる天然温泉の公衆浴場が、6月30日、老朽化を理由に閉店した。全国的な知名度は低いが、私にとっては、思い出深い。

 歩行すら困難だった2年にわたる療養生活を送った後、10年前からリハビリのために通い始めたジムの階下に温泉があった。

 黒褐色の塩化物泉で、4種類の機能別浴槽とサウナ・水風呂を備えており、湧出量は約230?/分(全国平均70?/分)と豊富で、今風に言えばスーパー銭湯。

 ジムで汗を流したあとの入浴を楽しみに通い続けたおかげで、健常者と変わらぬ生活を送れるまでに回復した。何よりも、3人の医者が見放した右足小指を切断しなくて済んだのも、この温泉の効用と信じている。

 ジムは、数年前に閉鎖し、デイケア・センターに衣替えしたが、温泉は健在で、昨年、公衆浴場として料金も安くなり、更に利用しやすくなった矢先だけに惜しまれる。

 営業最終日、過ぎし日を振り返り、好きだった寝湯と水風呂・うたせ湯を何度も往復し、お世話になったスタッフにお礼を言って、思い出と決別した。


★職質(2/2):顛末

2014-07-01 08:40:36 | 日記・エッセイ・コラム

 若い頃だったら、「あなたの身分を証明するものを見せて下さい」と詰問しただろうが、年の功と言うべきか、逆らわなかった。

 帰宅して、妻に鬱憤をぶつけると、「最近、自転車の盗難が増えてるからかしら」と、一応、同情してくれたが、「これからは、身だしなみを整えて、免許証持って外出したら」と、からかわれる始末。

 夜のテレビ・ニュースで、殺人事件で息子を亡くした両親が、情報提供を訴える映像が流れた。私が、職務質問を受けた場所が、殺人事件の起きたアパートの裏道で、6年前の事件当日と知った。

 事件の情報収集や防犯パトロールだったのだと、釈然としない気持ちに区切りをつけた。が、辞書で「職務質問」の意味を調べたら、「警察官が、挙動不審な者や、他人の犯罪行為を知っていると思われる者を呼びとめて質問すること」とあった。

 挙動不審、或いは、徘徊者と疑われないように自己防衛するしかないと総括した。とはいえ、公権力の行使に当たっては、最低限、調査目的を説明して貰いたいものだ。