プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★怪文書と真偽

2006-03-06 10:07:44 | 日記・エッセイ・コラム

 ホリエモン・メールの真偽問題に翻弄された二週間。一応、形式的には沈静化したかのようだが、波紋はより大きなうねりとなっている。永田議員の懲罰問題や、民主党執行部の責任問題も消化不良のままだ。

 世の中に飛び交う怪文書の数はおびただしい。企業法務、広報、人事の経験を通じて数十通の怪文書や告発文書にお目にかかった。スキャンダラスなものから深刻な内容のものまで、いずれももっともらしく書かれているものだ。その真偽を確認する方法はただ一つしかない。

 裏をとることだが、個人の情報収集能力には限界がある。私は、匿名文書については薄気味悪さが残っても、真剣に取り合わない立場を貫いた。結果として、ことをうやむやにしたのかも知れない。だが、他人を誹謗・中傷するときに、正体不明の怪文書を信用しろと言う方が虫が良すぎると思っている。

 永田議員は、情報提供者との信頼関係を失いたくないから名前を言えない風な発言をしたが、ナンセンスだ。彼一流の美学かも知れないが、国会や世間を混乱に陥れた張本人をかばう必要がどこにあるのか。情報提供者の氏名を公表しない限り、本問題は解決しないし、偽メールを作成したのは議員自身ではないのかと邪推すらされると思うのだが。


★団塊の世代を襲う悲劇

2006-03-05 17:27:46 | 日記・エッセイ・コラム

「夫在宅ストレス症候群」の予備軍が80万人はいるとか。亭主元気で留守が良いと、笑っていたご主人。これがいよいよ現実味を帯びてきましたよ。来年以降、団塊の世代と言われる年代が大量に退職適齢期に突入すると、世の男性には怖い現実が待ちうけているのだ。

 退職した夫が味わう悲劇の代表的なのものが「夫在宅ストレス症候群」と「熟年離婚」。皮肉でなく、長い年月にわたる夫と妻、それぞれの生活基盤の違いから起こる必然的な現象だ。特に、ご主人が会社人間で奥様が専業主婦の場合、そのリスクは大きくなる。

退職してゆっくり自宅で寛ぎたいと考えているご主人がいたら、今日から早速、退職後の自分のライフサイクルを検討した方がよろしかろう。サラリーマン時代の価値観を一切捨てることが出来れば、解決する。が、それを引きづっていると確実に悲劇は起こると心得ておくべきだ。

 何せ、ご主人が会社で身を粉にして働き、居酒屋でコミを図っている間に、奥方はフィットネス・ジムや文化センター等々で体力と教養を磨き、いつでも自立出来る準備に余念が無いのだ。退職後、亭主面して威張ろうものなら、年金の2分の1を要求して優雅な生活に直行出来るように法律が変更になったことをお忘れなく。


★沖縄ふしぎ発見!

2006-03-03 09:49:59 | 日記・エッセイ・コラム

友人から、「最近、どうして沖縄のマラソンばかり?」と問われた。理由は簡単。本格的なマラソンシーズンであるはずの12月から3月上旬まで、北陸ではマラソン大会が開催されないのだ。外を走る機会さえ少なく、寒い北陸から逃げ出したい一心で温暖な沖縄へとなる。

12月のNAHAマラソンは、「日本のホノルルマラソン」との別称をもつ3万人規模のジョガーの祭典だけに以前から機会をうかがっていた。大会の前後5日間の滞在で、沖縄独特の食と文化・歴史に触れ、その魅力にとりつかれた。1月には名護市以北をメインに回り、2月には中部エリアを観る計画をたて、3回で本島をほぼ1周した。                                

                                      

Epsn0008 Epsn0009_1 写真は、勝連城跡。首里城のように華麗ではないが、今帰仁(なきじん)城と同じく世界遺産に登録されており、琉球王朝におけるウエイトは大きい。商用で何度か訪れた沖縄だが、首里城や國際通り以外を知らなかっただけに、新鮮な感動と事実を発見できた。 

抜けるような青い空と珊瑚の海、そして真っ赤な太陽とのイメージが強い沖縄だが、日照時間は全国47都道府県の43番目。年間約1600時間で全国平均値約1900時間をはるかに下回る。また、年間降水量は約2600mmで、全国平均約1600mmより1000mm以上多く、全国2位だ。日照時間が短く、雨が多い県なのだ。晴れ男の私をもってしても晴天が少なかったのは道理だと得心した。


★老い、それとも?

2006-03-02 10:25:52 | 日記・エッセイ・コラム

 走るほうでは老いを感じ始めたが、粗忽者と自認する性格は健在で、今度の沖縄行でも演じてしまった。しかも、帰宅して三日後に忘れ物に気付く迂闊さは、まさにスローライフを地で行く経験だった。                    

                                      

 オートロック式ドアの部屋にキーを置き忘れても、フロントへお願いすれば解決するが、その部屋にあるはずのキーが無いと焦ってしまう。ルームキーのつもりで車のキーをポケットに部屋を出たのに気付き、近くにいたルームキーパーに合鍵で開けてもらったが、ルームキーが見当たらなかった。散々調べてみると、なんと金庫にしまっていた。何故、室内金庫にルームキーを、、、??

 帰宅して三日後、お茶請けに買った黒糖ピーナッツが無いことに気付いた。3袋買いこみ、1袋は滞在中に食べてしまったので残り2袋が残っているはずだった。妻に尋ねると知らないという。ホテルをチェックアウトする際、部屋内に忘れ物は無かったし。言い争ううちに妻がようやく思い出した。マラソン用のウエア類を備え付けのタンスにしまう時、お菓子も一緒にしまったらしい。今度に限って私はタンスを利用しなかったので、点検しなかったのだ。

 夫婦揃っての失敗だけに夫唱婦随とばかり笑ってはいられない。とし相応に老いたのかも、、、。


★走りに老いを感じるとき

2006-03-01 10:16:02 | 日記・エッセイ・コラム

 226日のおきなわマラソンを走って、肉体的な老化を実感させられた。

 マラソン大会参加前に、フィットネスジムで体成分測定を受けた。前回の測定以降、半年間の筋トレの成果が楽しみで、内心、期待するものがあった。が、測定結果は予想と逆。筋肉数値が、下半身は横ばいで上半身はすべて低下していた。同年代の標準値を大きく下回っているという。納得出来ずにインストラクターに詳しい説明を求めたところ、ショックが倍増した。いわく、「60歳を過ぎると、あなたのトレーニング・レベルでは、現状維持が難しい。もっと負荷をかけないと筋肉はつきませんヨ」と。気持ち良く汗を流す程度では現状維持が精一杯で、少しきつい程度のトレーニングをするようにとのアドバイスだった。

 加齢的な老化を数字で指摘されたわけだが、マラソンレースで実績を出してやるぞとの決意で走ったおきなわマラソン。初完走を目指す妻と並走することで、前半を抑え後半のスタミナを温存する作戦だった。中間点を設定ペースより少し遅いタイム(2:34:30)で通過したが、私の方がバテ気味だった。

 26キロを過ぎ、上り傾斜が急になった地点で吐き気をもようしてガソリンスタンドに駆け込んだ。3分間の小休止後、妻を追う形になり、ペースアップ。29キロ地点で追いつき前に出たのだが、これが命取りになり30キロでついに足が止まった。10分以上のストレッチ後、再び走り出したが歩きと走りの繰り返しで、ゴールまで追いつけなかった。

 ペースメーカー役が2分以上先行されるという不甲斐なさと両足の激痛に、ジムでの測定結果が正しかったことを認めざるを得なかった。