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時悠人chosan流処世術

★ヤミ金の悲劇と振り込め詐欺の実例①

2006-03-10 14:03:11 | 日記・エッセイ・コラム

 年金生活者の老夫婦が、ヤミ金から1万5千円を借りたばっかりに自殺に追い込まれた事件は悲痛だ。同時に、他に手立てがなかったのかと残念だ。今後、悪質な手口がますます増えそうなだけに、私自身が経験したケースを今日と明日にわたりご紹介する。

 昨年暮れ、一通の封書が届いた。冒頭、「再通知」との表示があり、いきなり「本書を以てもなお支払いを拒絶される場合は、制裁措置を実施することになります!」と続く。横に、「あて先シールに記載された商品番号とご購入された商品を照合確認ください」との断りが。確かに封書の表書きに「お届済み商品番号●●●」とある。

 商品番号は書いてあるが、商品名の記載はない。更には、商品代金の未納ではなく、会員登録した会費が未納だとある。それは販売システムが会員制販売なので商品代金=会費徴収と補足してある。しかも、すでに過去2回の督促通知をした(実際には無い)が、支払いがないので最後通告の形をとるが、猶予を与えるので精算せよとなっている。

 文書は、B4版用紙に長々と難解な法律用語を並べ立ててあり、読み進むうちに頭が混乱しだした。勿論、私には身に覚えのないことだが、会費未納といわれると、誰かがいたずらで会員登録したこともあるのかと憂鬱な気分になった。最後に、「適法な手段を用いて回収措置を行います」とまで書いてあると、自分が悪いことをしたかのような錯覚に襲われた。

 気味悪いストレスを抱えたまま、3ヶ月を経て忘れかけていたが、ヤミ金自殺事件が 起きたのを知り、同様の事件を防止する意味でも、消費生活センターに情報提供すべきだったと反省している。ちなみに、業者名「株式会社バックス」は、架空請求業者名にリストアップされている。