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時悠人chosan流処世術

★診療報酬の不思議

2007-11-16 10:04:05 | 日記・エッセイ・コラム

 ここ10年近く、お世話になった総合病院の主治医が診療所を開設し、昨日、最初の診療を受けた。外来待合室には、開業祝いの品々が並び、贈呈の定番の胡蝶蘭が、待合室に華やかさを添えていた。

 診療所は機能的なレイアウトで、大病院のように迷路のような廊下を歩く必要がない。また、待ち時間が短いのも歓迎だ。今までは、採血と検査結果が出るまでと、2回の待機時間があったが、ここでは採血後、数分で結果が分かるので診察までの時間が大幅に短縮された。更には、薬剤も一緒に渡されるので、院外の薬局へ処方箋を持って出向く必要がなくなった。これで、半日要していた通院時間がわずか1時間で済むので有難い。

 さて、診療費だが、領収書を見て考え込んでしまった。総合病院よりもかなり安い。帰宅して前回診療時のレセプトと比べてみた。薬剤料金を除くと、医学管理料・検査料ともクリニックの方が安いのだ。更には、院外処方の薬局では、「調剤基本料・技術料・薬学管理料」などの難解な項目の点数が加算されていた。病院で処方箋を出すので、「投薬料」も支払うことになる。

 病院と薬局とで役割分担するために、分割に伴いコストが増える仕組みだ。分業制のメリットもあるのだろうが、医療費高騰の一因を垣間見た気がした。何よりも、クリニックを開業し張り切る先生の表情が柔和になり、説明も丁寧になったのも、3分間診療と酷評される大病院との作業環境の違いから来るに違いない。