プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★不気味な予告編「時事放談」

2007-11-06 09:36:38 | 日記・エッセイ・コラム

 「大阪・淀川市民マラソン」が開催された4日。午前6時、走る準備をしていたら、テレビの「時事放談」が始まった。ゲストは、中曽根元総理大臣と読売新聞グループ代表取締役会長の渡辺恒雄。

 「時事放談」といえば、50年の歴史を持つ辛口の政治評論が売り物。かつて、朝日新聞出身の細川隆元と日経新聞出身の小汀利得の歯に衣着せぬ対談が好きで、毎日曜、楽しみにしていた。その後、小汀利得さんが退き、藤原弘達さんが登場した頃までは、記憶にあるが、早朝ジョグを始めてからは遠ざかっていた。

 さて、中曽根・渡辺対談で、「大連立政権構想やむなし」、更には、連立を推進しないと、政治が停滞すると両氏が意見一致したその日に、小沢民主党代表が辞任会見におよんだことが不気味だ。しかも、中曽根さんが、「渡辺さんは、主筆だ。政局にも影響力を持つ」と発言。その言葉を裏打ちするかのように、Y新聞だけが「福田・小沢会談において、17閣僚のポストの配分数」について言及した。

 自民・民主両党だけでなく、国民世論を巻き込んだ騒ぎに発展し兼ねない状況だけに、時事放談の中身が奇妙に符合する点が気掛かりだ。確かに、9月10日に臨時国会が開会して2ヶ月近く経つが、法案が一本も成立していない。「衆参ねじれ現象」が原因であることは事実で、これが参議院の地位を高め、国民にとっても好都合だとの考え方もある。だが、この状況を打開し、更に高度な民主主義次元に到達しない限り、最低、向う3年間は同じ現象が続き、国民生活への影響も大きい。政党それぞれの思惑と駆け引きがあるのだろうが、国民不在の政局に突き進むことがないようにと、祈る。