再読シリーズ。特捜部Qのカール・マーク警部補。部下のアサドに加えて、ローセという女性アシスタントが加わる。カールは妻のヴィガとは別居中。義理の息子イェスパが同居し、違法である地下の間借り人モーデンが料理の名人。シリア系のアサドの正体は不明、素晴らしいひらめきを見せるかと思えば暴発も相変わらずローセはこれまた変人。ほぼ全身不随状態の相棒ハーディは病院からカールの下へ来たがっている。そんな中、不思議な捜査資料がカールの下に置かれていたことから、事件は始まる。デンマークの上流階級が通う寄宿学校。そこを舞台とした大きな闇。その闇がまたどす黒く、その闇を中心に物語は回る。☆☆☆☆。