『県庁おもてなし課』有川 浩 角川文庫 2013-05-19 11:06:18 | 和物 高知県に作られた「おもてなし課」。そこで立てられた企画が、地元出身者を観光特使として高知県宣伝名刺を配ってもらおうとするもの。若手職員の掛水がこれにあたるが、地元出身人気作家吉門から公務員体質に様々なクレームが。吉門担当となった掛水、アシスタントに別部署でアルバイトだった多紀を得て、頑張っていく。そこにかつて高知県職員で伝説の「パンダ誘致論」を唱えた清遠が。地方の県庁を舞台に、地方活性化をテーマとしながら、物語は進む。有川目線はいつもながらに鋭い所をついてくる。それも軽妙に。☆☆☆☆。