『デパートへ行こう!』真保裕一 講談社文庫 2013-02-11 11:07:03 | 番外 講談社百周年を記念して2008年9月に刊行された本が文庫になった由。舞台となるのは日本橋にある老舗デパートの本店。名門であるが、経営がゆらぎ始め、地方支店が地元市長に贈賄をしたのが事件にもなっている。閉店後の本店に何人もの人々が集う。グランドホテル形式の変形版。それぞれの人生が頁をめくる内に明らかになり、絡み合っていく。そこにデパートの持つ、持っていた力が描かれ、謎解きの要素も見えてくるのだが。少々拍子抜けの結末でおいおいという感じ。まあ☆☆☆がやっとかな。