怜と書いて「さとし」だそうな。初めて読んだ。「興奮と迫真の航空パニック小説!」が帯の宣伝文句。プロローグはロサンゼルス国際空港を飛び立とうとする日本の旅客機の操縦席から。主人公は女性副操縦士高城玲子。直ぐに場面は2時間前のロス空港。登場するのはアメリカ人の女性。次に…。と次々と場面が切り替わり、日本のミステリーに珍しく、カタカナミステリーみたいにカーアクションに銃撃、アメリカの国務長官やCIA長官が登場し…。飛行機のこと、しっかりしていて、航空ミステリーっぽい、洋物みたいに複雑な線が込み入って面白い。されど、あまりに場面の切り替えが早くて多く、それぞれの人間がよく分からずに、結構面白いのだが、場面を半分にしたらもっと面白かろうにと。☆☆☆ほ。