カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『警官の紋章』佐々木譲 ハルキ文庫

2011-05-01 21:49:15 | 和物
 『笑う警官』(本当はうたう警官なのに!)、『警察庁から来た男』に続く北海道警察シリーズ第三弾。洞爺湖サミット直前に、一人の地域課巡査が失踪する。かつての郡司事件の際に自殺し、事故死として処理された警部の息子。警官の子が警官となる。警官の紋章を額につけて。全国から警官動員の中、道警は面子をかけて失踪巡査の捜索に。津久井、小島、佐伯といった『笑う警官』で活躍した面々が捜索に、警備に、事件捜査にそれぞれにあたり、それが一気に収束していく。なかなか面白いのだが、最後の辺りで少々すっ飛ばしも。それでも警察小説としての重み、切れ味は流石である。☆☆☆☆。