安積警部補シリーズ。1997年の作。臨海署が閉鎖になり、渋谷区に新設の神南署に強行犯係は移籍。安積係長、村雨、須田両部長刑事、黒木、桜井の5人。大橋はこの時にはいない。これに交通機動隊の速水も神南署にいる。銀行員がオヤジ狩りにあう。告訴が取り下げられた後に少年達がぼこぼこに。そこに殺人事件。安積の同期の速水は「神南署の安積と胸を張れ」と言う。実力があり、正義を追いかけ、部下を守る。それでいて、部下のことが好きになれないことが表に出ないかと心配する。実に人間的な警察小説。一気に読む、それ以上でもそれ以下でもないが、☆☆☆☆である。