カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『ブルー・ブラッド』ディヴィッド・ハンドラー 講談社文庫

2006-05-11 21:04:57 | 洋物
 『ブルー・ブラッド』青色の血というのは日本だったら蛸の血だけど、これは上流階級のことだそうな。"THE COLD BLUE BLOOD"というのが現題。ハンドラーという人、ゴーストライターのホーギー物を書いた(『フィッツジェラルドをめざした男』とか、これ読んだな、確か)人だそうで、その新シリーズ。主人公は30代の映画評論家、愛妻を亡くしたばかり、同じ頃のバツイチ、黒人の女性警部補。ニューヨーク近郊の金持ちの島を舞台に殺人事件。全体として、主人公達の作り方がいいですね。キャラクターとしてなかなか。ミッチ(映画評論家)が妻を亡くした痛手から少々安易に立ち直っているようにも思うけれど、小道具みたいな猫などが作品に和らぎをくれます。シリーズ既に5作あるようで、続き読みたい。☆☆☆☆ほ