過日の夜。色々お世話になっている某氏が来られました。
「渡邊家にはこれが要るでしょ」と、車から鹿の頭骨の登場である。無論二つ返事で頂く。半年ほど、土に埋めていたとか。角が大きくてカッコイイ。
闇夜に浮かぶ乾湿どちらとも言えない独特な質感と色。良いねぇ。
翌日、たまたま歯科医の先生が拙宅に来られて「見て見て~~」と見せる。(←ほとんど子供の自慢)
流石に医者だけあって静かに観察。「歯が磨耗してますねぇ」「この穴に神経が通ってて、ほほぅ、脳はこのサイズか…」「鼻腔が長いね」
ふむふむ。勉強になります。
概ね、この話に対するリアクションは、「うわぁ、ええなぁ~~」か「うげぇ、やめて」のどちらかである。
拙宅の子供は「うひょ~~」と喜んでいる。まぁ、誰に似たかは言うまでも無い。
記念撮影もしっかりとやった。
さて、それから数日後、遠方の弟弟子くん夫妻がご来宅した。またしても例によって「見て見て~~」である。
奥様(陶芸家)が「うひょ~~」で、旦那君が「……」
奥様の感動っぷりが良かったので、頂いた方の許しを得て進呈することにする。しかし、旦那は他の話をしていても事あるごとに「要るん?」「要るん?」と奥様に訊いている。
その温度差がかなり面白くて、「これは是非持って帰って頂こう」という使命感に変わる。ヤル気スイッチが入ったな。 Ψ(`∀´)Ψ
その後、旦那の困惑顔を完全無視して袋に入れて渡すと、奥様は大事そうに抱いて車に乗り込み、骨はヒザの上に。(←荷物が多くて、そこしかスペースが無かった)
かくして、弟弟子くんは骨と並んで帰って行きました。
さて、今頃どうしてるんだろうなぁ。
いつか見に行ってやろうっと。( ̄ε ̄)~♪