備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

『備前焼×フレンチ』 @豊橋

2015-08-04 12:58:12 | Weblog


昨日は、愛知県豊橋市へ日帰り出張。

民間運営ながら「市電」と呼ばれる地元愛の濃い路面電車『豊橋鉄道』のイベント『開業90周年事業』へ参加。
岡山の路面電車と姉妹提携している関係で、このたびのイベント『岡山・備前焼 × 豊橋・フレンチ』が開催されました。

過日、岡山で『お電車』=『おでん車』=「路面電車で豊橋おでんを楽しむイベント」があり、今度は豊橋での開催という運びです。
一日一往復だけの限定運行。レアです。エンブレムもしっかりと装着。

それを狙ってか、路線際には撮り鉄さんも多数いらっしゃいました。


さて、朝5:30に家を出て伊部経由『同業二人』となり、一路、東へ。三木SAで朝食予定のパン屋さんが「開店前じゃん!」という前のめりなスケジュール。
アレコレ話をしている間に豊橋到着。30秒程打ち合わせをして乗車。

電車に乗り込むと、地元食材のフレンチがずらりと!

綺麗な料理と備前焼の渋い色との対比。

拙作も。

備前焼のアースカラーと馴染んでいます。


出発前にはレセプション。


関係各位のご挨拶、シェフのメニュー説明、報道関係……皆さん、乾杯前にてウズウズ。(ビールが飲み放題なので)
地元呑ん兵衛のお歴々が、天井にある揺れず鳴らずの備前焼風鈴を睨みつつ「いまや遅しっ!」と期待値が高まったところで「しゅっぱ~~つ!」の声。

一気に、拍手!! ( ←こういうのは何処でも一緒ですな)
もう乾杯の声だか、鬨(とき)の声だか。


で、「YOUは何しに豊橋へ?」ということですが、備前焼についての説明をしに。電車の中央で独演会?

軽いアルコールの席なので、軽妙なトーク……いや、単なるくだけたトーク……いや、トークが砕けて……それでも、最後は「何でも質問して~~」という時間で賑やかしを。
お客さんの興味具合を見極めつつ、話の盛りでスパッと終了すると、個人的にまだまだ興味がある方々から大声で質問攻め。賑やかしい状態が続く。
もう、最後には「今度、団体旅行で行くから!」

かくも楽しく、普段は入れない操車場にて折り返し。


小生もこの機会に記念撮影を。



普段、この車両はビール電車として使われていて、なんと市内でのビール消費量が一位という大人気イベント車両だそうな。
チケットは即日完売という地元民ラブな恒例イベント。ということで、乗っている人、見送る人、運行している人がみんなニコニコ。
訊けば、この車両は還暦とか。そうは見えないメンテナンス振りに、いかに大事にされているかが判ります。


復路では、お客様から「よっ大将、お疲れ!ビール呑みなっ」という事で、こちらもご機嫌で楽しみました。

時計の針がテッペンを回って帰宅。

旅芸人な一日でした。