備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

シンコか? コハダ!

2011-04-25 18:40:53 | 料理・食材
出先でコハダ発見。シンコというには若干育ちが良いコノシロのお子様である。
春の寿司ネタといえば条件反射的に「シンコ~」と口走りたくなる。2枚付けや3枚付けで一貫出てくるとその美しさには惚れ惚れする。
小生の経験によると「美味しい寿司はビジュアルが美しい」ので、大好きな寿司ネタである。見かけると期待が高まるけれど、必ずしも、その逆が真ではないのが悩ましい。それだけに職人さんの腕の見せ所なんだろう。(←チト辛口)

不思議と大きくなるほど値が下がる魚であって、コノシロに至ってはネコまたぎ。
育ちが早くあっという間に大きくなるので、魚屋さんで小さい時分に出会うのは稀である。そして、回転寿司などで使われる場合には、既に切り身状態である。メニュー表記にコハダで出ていても実際はコノシロというのが多いな。
締めたコノシロも美味しいと思うんだけど……。繊細さでいえば、やはりコハダまでか。

それだけ、コハダにネームバリューがあるという事。逆にサゴシなのにサワラという言い方もあるな。

岡山はご当地魚『ママカリ』が有名。お土産品としては酢漬けぐらいしか見ないけれど、実際の食べ方はイロイロとバリエーションがある。
個人的には断然コハダの方が旨……、いや、両方とも良ろしゅうございますなぁ~。
種類が違うので比べるものでは御座いません。


いずれにしろお求め安い魚である。

さて、本日のコハダは……数えたところ22尾で総額200円。
ということは@9.1円。

3枚におろして塩を振っておいて暫し、しかるのちに米酢へダイブ~~。冷蔵庫へ。食べるのは明日である。

俎板には、残った中骨が22本。
これは、迷わず『骨せんべい』コース。片栗粉をまぶして少量の油で速攻。





塩で。旨し。(*^ー')b


秋頃に、コノシロの半馴れ姿寿司も宜しゅう御座いますが、まずは明日が待ち遠しい~~。