備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

展覧会のはしご

2010-09-13 13:06:34 | Weblog
まずは、県展のご高覧有難う御座居ました。m(_ _)m

県展は、最終日に滑り込みで見に行きました。
いきなり写真が多くて、面食らいつつ(時間も無かったので)サーーと見て、デザイン部門へ。こちらは、去年よりも充実した感。学生さん多し、でも、良いことではある。
先輩陶芸家のご息女の作品(デザイン)も受賞していました。オメデトウゴザイマス。素材感あるシンプルな素材を、制作方法とコンセプトが一致した形にまとめられていて、好ましく思えました。

続いての工芸部門は、一見して「展示数が多過ぎ?」
国文祭もあることですし、イロイロと御都合をお察し致しますが……。
小生作は、会場で見ると反省点多し。陶芸家仲間と出会って雑談。
「展示が乱雑だよねぇ~」と。確かに置かれ方と照明のムラが気になる。


天満屋へ桐箱配達を兼ねて、個展会期中の陶芸家仲間の陣中見舞い。(手ぶらだけど)
作品を拝見して「フムフム」と。作品展示の方法が格好良かった。学ぶ点多し。


階上で開催中の『白州次郎と正子の世界展』へ。自分の会期中には見にいけなかったので。
近頃は事あるごとに『白州家』の露出が多いような……。(『白戸家』も多いけど)
「ダンディズムを『やせ我慢』と置き換えるなら(会場キャプションより)、あまり露出しすぎるのも如何なものか?」とも。ショップ併設はやるかたなし。
「でも、ガラパゴス化している日本の現況を鑑みると、こういう矜持は、これから一人一人に必要かもなぁ~」と納得。展示物そのものよりも展示意図に注目でした。

会場出口で、桐箱を包んでいた風呂敷(以呂波の型染め)をご婦人に褒められたが「俄かに影響受けすぎてないかな?」
でも、工芸に目を向けていただけるのは有難いので「アリガトウゴザイマス」と。


さて、帰りに携帯電話屋さんへ。

思うところあって機種変更予定だけど、今のキャリアでは、デザイン的に選択が非常に難しい。デザイナーさん以外の諸事情もあるんだろうけど……。
キャリア替えちゃうぞ。(って、山暮らしでは通信事情からそれも出来ないんだが。)

日常でも他人の携帯電話を見るのは、その人に悪いような気がして自然と目を逸らす事が多い。その人のデザインセンスと一致しないのに、仕方なく持たれてると推測されるモノも多いので。……という事は、自分も「それでセンスを計られたくない」との思いがある。
機能と色だけでしか選べないのは不自由だと思う。

それと、小生にはオーバースペック、かつ可愛らしすぎるモノ多し。
基本『ギミック好き』の国民性でもあるし、欧米並みのロースペックにしたら売れなくなるというのは実証済みだしねぇ。

可処分所得と消費傾向から導き出された答えとは理解しつつも、個人的偏見を申し上げると、メーカー側はいまだに「女子が機械オンチと思っていたら、男子より使いこなすからビックリだよ~。だから女子向けにデザインする方が売れるに違いないよ」みたいな発想が、あり過ぎないかな?
オトナ向けのスタイリッシュなデザイン希望。SIMロック解除も。

別に白州家の展覧会帰りだからって「俄かに影響受けすぎて」は、いないと思うよ。
選択肢が無い状況。さて、困った。


あっちこっちウロウロしたけれど、デザインを見る一日でした。