窯を焚き終わって2日目。窯の回りはまだ熱気が漂っている。
「イツモ、コンナニ暑カッタッケ?」
今までは3日目ぐらいには、窯出ししていたような気がするが……。
冷めない理由を色々と考えてみる。
「いままでよりも熾きの量を多く残して焚き口を閉じたし」
「風が吹いてないし」
「雨よけのシートを周りに張ってるし」
「窯焚きで『上がれ~』とは言ったが、『下がれ~』とは言っていないし」
とか。
まっ、考えたところで手は出せない。早く冷めるように焚き口を開けてしまうという事も出来るけれど、無理は禁物。
「慌てるやきもん屋は貰いが少ない」と言うしね。(←言わない)
しばし放置するのみ。
しかしながら、ひとつだけ既に手元にある。炭入の時にセンバを引っ掛けて落下させてしまい、幸い割れなかったので、窯の中から引っ張り出したモノ。
結果として『引き出し備前』。
これを色見としてみると、見込みも青くなっていて、温度上昇時に還元していた事が分かる。まずは基本課題をひとつクリア。
急冷した事で自然釉が透明感あるグリーンになっている。これが徐冷なら、いわゆる備前の黄色いゴマになるはず。
ゴマの色は冷え方で決まる。
一般的な備前焼の窯は大きいので、ゆっくりと放熱する。そして窯の中に空気が入っていくので酸化する。
黄ゴマの要点は、『松灰の鉄分』と『酸化の徐冷』にある。黄瀬戸も似ているかな。
小さい窯は、比較的早く冷めるし、熾きの影響で冷却還元が掛かるので、黄色いゴマにはなりにくい。
小さい窯で大きい窯のような焼色を目指すなら、断熱レンガで囲って放熱をゆっくりとすべき。
でも、まぁ、そっちは上手な方々にお任せして……。
「あえて黄色い自然釉を狙わずに、最初っから違う方向を目指そう」というのがウチのチビ窯のあり方。
今回の窯焚きでは、湿気・雑木・冷却還元・ロストル・その他モロモロ……ありました。
備前焼の可能性を探ってみる。
これがチビ窯の役目でもある。
「イツモ、コンナニ暑カッタッケ?」
今までは3日目ぐらいには、窯出ししていたような気がするが……。
冷めない理由を色々と考えてみる。
「いままでよりも熾きの量を多く残して焚き口を閉じたし」
「風が吹いてないし」
「雨よけのシートを周りに張ってるし」
「窯焚きで『上がれ~』とは言ったが、『下がれ~』とは言っていないし」
とか。
まっ、考えたところで手は出せない。早く冷めるように焚き口を開けてしまうという事も出来るけれど、無理は禁物。
「慌てるやきもん屋は貰いが少ない」と言うしね。(←言わない)
しばし放置するのみ。
しかしながら、ひとつだけ既に手元にある。炭入の時にセンバを引っ掛けて落下させてしまい、幸い割れなかったので、窯の中から引っ張り出したモノ。
結果として『引き出し備前』。
これを色見としてみると、見込みも青くなっていて、温度上昇時に還元していた事が分かる。まずは基本課題をひとつクリア。
急冷した事で自然釉が透明感あるグリーンになっている。これが徐冷なら、いわゆる備前の黄色いゴマになるはず。
ゴマの色は冷え方で決まる。
一般的な備前焼の窯は大きいので、ゆっくりと放熱する。そして窯の中に空気が入っていくので酸化する。
黄ゴマの要点は、『松灰の鉄分』と『酸化の徐冷』にある。黄瀬戸も似ているかな。
小さい窯は、比較的早く冷めるし、熾きの影響で冷却還元が掛かるので、黄色いゴマにはなりにくい。
小さい窯で大きい窯のような焼色を目指すなら、断熱レンガで囲って放熱をゆっくりとすべき。
でも、まぁ、そっちは上手な方々にお任せして……。
「あえて黄色い自然釉を狙わずに、最初っから違う方向を目指そう」というのがウチのチビ窯のあり方。
今回の窯焚きでは、湿気・雑木・冷却還元・ロストル・その他モロモロ……ありました。
備前焼の可能性を探ってみる。
これがチビ窯の役目でもある。