備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

違和感のある言葉

2010-02-13 19:36:51 | 陶芸
スイミングスクールでコーチをしていた事がある。(日本水泳連盟公認指導員だった)
当然、職場は体育会系で、上下関係はしっかりとしていた。
現場での言葉使いは重要項目。

新人コーチがよく注意される現場NGワードの第一位は「ご苦労様~」だった。
『ご苦労…』は、目上から目下に使う言葉。
良かれと思って口に出して、注意されるパターン。学校では習わんわな。


今日、梱包作業中に見つけたダンボール箱に、デカデカと『ご苦労さん』と印刷してあった。
荷主が運送業者に宛てた言葉なので、関係性から言えば「良い」といえば良い。
けれど、何故か違和感を感じる。
あえて、上下関係を誇示する意思は無いんだろうけれど、それを印刷して第三者にお知らせしなくても良いよ。って感じ。

こういうニュアンスでよく目にするのは、『いつも丁寧なお取り扱い有難う御座居ます(宅配便)』とか『いつもキレイに使って頂いて有難う御座居ます(公共トイレ)』とか、かな。


同じような違和感を感じるのが、年下上司と年上部下の言葉使い。時々見受ける組み合わせでのやり取り。これも見て聞いて「?」。
「『役職の上下』と『年齢の上下』のどちらが優先か?」から生じる違和感。

年功序列が崩壊している現状では、そろそろ社会的な規範が出来ても良いかもなぁ。

何時でも何処でも丁寧語か敬語を話せば問題はないけれど、場面によっては「心を開かないヤツ!」とも思われかねない。距離感が難しいなぁ。
ビジネスだけの付き合いなら、全て敬語で通せば問題無いと思うけれど。


小生は基本的に何処でも同じ。関西弁の敬語を混ぜつつ…。
というか、それ以外よう喋られへんので。


このダンボール箱も『運転手さん、まいど、おおきに!』って書いとけば良かったかも知れない。
第三者的にも違和感ないし。

けど、関西人以外には違和感ありまくり……か。