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高柳昌行のフリー・フォーム組曲

2022-03-20 | JAZZ
高柳昌行のニュー・ディレクション・フォー・ザ・アーツからの1枚

「FREE FORM SUITE」 TBM 10
  
1. THE BLUES
2. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
3. SUN IN THE EAST
4. FREE FORM SUITE
高柳昌行 (g) 森 剣治 (reeds) 山崎 弘 (ds, perc) ジョー水城 (ds, perc) 佐藤敏夫 (t.cond.)
録音 1972年5月19日

このアルバムは、スタジオ内でのライブを収録していますが、高柳昌行が表現したいことが多く詰まっていて、それに森剣治のマルチ・リードが上手く絡んだ演奏集です。
1曲目は、アコーステック・ギターと、クラリネットによるスイング感たっぷりのブルースですが、続くスタンダードの「YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS」は、ジョー・水木のパーカッションによるイントロに続いて、エレクトリック・ギターとフルート、ピッコロを使い分けた即興へと続き、途中で原メロディーが現れるも全体を支配しているのは森のリード類です。
3曲目の「SUN IN THE EAST」は6/8拍子によるモード曲で、最初に高柳がリズム・パターンを提示する中で、森はソプラノ・サックスを吹き、それに打楽器陣が参加し演奏がピークを迎えます。
レコードのB面は3つのパートによる組曲となっていて、#1は静寂の演奏の中で互いの張り詰めた緊張感があり、#2ではそれにジョー水木の電気増幅したパーカッションが加わり、#3に至っては全員によるノイジーで壮絶な音の塊となります。

このプロデューサーでもある藤井武さんの解説には、最初から最後まで音量を一定にして聴くようにとのアドバイスがありますが、#3はだけは刺激が強すぎて思わずボリュームを絞ってしまいました。

コメント
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