あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

モントルーのフィル・ウッズ、そしてロリンズ

2018-07-08 | JAZZ
フィル・ウッズが1968年に結成した「ヨーロピアン・リズム・マシーン」は、ダニエル・ユメールとヘンリ・テキシェの強力リズム・セクションに、ジョルジュ・グルンツのピアノというスイス・フランス連合のトリオを入れたカルテットで、モーダルな部分とバラードによるプログラムです。
「AT THE MONTREUX JAZZ FESTIVAL」 MGM SE-4695
  
1. CAPRICCI CAVALESCHI
2. I REMEMBER BIRD
3. AD INTINITUM
4. RIOT
PHIL WOODS(as) GEORGE GRUNTZ(p) HENRI TEXIE(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1曲目の「CAPRICCI CAVALESCHI」は速いテンポの曲で、次から次へと繰り出すウッズのアドリブに、乱れることなくしっかり追従するリズム隊の演奏を聴くことが出来ます。
また、ジャズ評論家として著名なレナード・フェザーが作曲したバラード調の「I REMEMBER BIRD」は、時には激しく、そして、カーラ・ブレイの「AD INTINITUM」からハービー・ハンコックの「RIOT」まで、リズム・マシーンという名に相応しく、息もつかせぬプレイの連続となるライブ盤です。


一方のソニー・ロリンズは、
お得意とするカリプソ・ナンバーを盛り込んだ楽しい演奏で、メンバーに「MASUO」が参加しているのも貴重です。
「THE CUTTING EDGE」 MILESTONE M-9059
  
1. THE CUTTING EDGE
2. TO A WILD ROSE
3. FIRST MOVES
4. A HOUSE IS NOT A HOME
5. SWING LOW, SWEET CHARIOT (*)
SONNY ROLLINS(ts) STANLEY COWELL(p) 増尾好秋(g) 
BOB CRANSHAW(elb) DAVID LEE(ds) MTUME(perc) 
RUFUS HAREY(bagpipes) (*)

バート・バカラックの往年の名曲である「A HOUSE IS NOT A HOME」は、ちょっと悲しい恋の歌、
そして、マクダウェルのピアノ曲である「森のスケッチ」からの「TO A WILD ROSE」というアメリカ原住民の歌を基にした「野ばらに寄す」や、黒人霊歌も取り上げていて、ゆったりとしたテンポのこれらの曲もロリンズならではの演奏となっています。
その「SWING LOW, SWEET CHARIOT」は、バグパイプ奏者も入れ凡そ15分に渡って多彩なサウンドを繰り広げています。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018年7月の富士山 | トップ | モントルーのアラダー・ペゲ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バグパイプ (azumino)
2018-07-08 20:14:54
こんばんは

ロリンズの「Cutting Edge」は、発売と同時くらいに買ったと思いますが、おおらかで本人の演奏がよく、バグパイプまで入れたアイデアも面白くて気に入って、よく聴いていました。ロリンズの名盤はたくさんありますが、こういう楽しげなライブもよいです。

ボブ・クランショーについては、アル&ズートで来日した時に実演を聴きましたが、エレクトリックベースでメロディアスな演奏をするので、かなり感心した覚えがあります。
ロリンズの来日公演 (ashita45th)
2018-07-09 21:21:26
azumino さん
こんばんは

今年9月で88歳になるロリンズですが、彼のコンサートを一度観に行ったことがありました。
時は1980年代後半だったと思いますが、会場は中野サンプラザホールでした。
この時のプロモートは大手の会社ではなかったようで、集客力はイマイチでしたが、ロリンズの演奏は良かったです。
ロリンズのサックスにはマイクが付けてあり、吹きながらあちこち歩き回っていたのが印象的でした。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

JAZZ」カテゴリの最新記事