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私の愛聴盤(第120回)

2018-07-22 | 私の愛聴盤
第120回はエリック・アレキサンダーの「ジェントル・バラッズ」です。
「GENTLE BALLADS」 VEHUS TKJV-19146
  
1. THE MIDNIGHT SUN WILL NEVER SET
2. LEFT ALONE
3. CHELSEA BRIDGE
4. SOUL EYES
5. HERE′S TO LIFE
6. GENTLY
ERIC ALEXANDER(ts) MIKE LeDONNE(p) JOHN WEBBER(b) JOE FARNSWORTH(ds)
録音 2004年3月1, 2日

ジャズ・マンによるバラード・アルバムは、ストリングスを配置したものを含め数多くあります。
その中で、エリック・アレキサンダーのこの1枚は、日本人の手による凡そ14年前の録音で、音に特徴のあるヴィーナス・レコードからのものです。
1992年にシカゴのデルマーク・レーベルから「STRAIGHT UP」(DE-464)でデビューした時から注目してきた一人であり、その音は適度な太さと艶を持っていてハード・バップの神髄をストレートで表現していることから、当時は片っ端から聴いていた時期がありましたが、次から次へと発売された関係で、その全てを聴くことは出来なくなりました。
 
その後Criss Cross、そして日本のALFA JAZZを経て本アルバムであるVENUS RECORDSへと、またNEW YORKのHIGHNOTEなどへの録音もあります。
その中で、今回取り上げたバラード・アルバムは数ある彼の作品の中で出来具合から上位にランクされる1枚であると思っており、CDよりレコードで聴く機会が多いです。

このアルバムでの注目は1曲目の「真夜中の太陽は沈まず」で、ふくよかなトーンで豪快、且つ繊細で余裕をもった演奏を展開しています。
CDには10曲が入っていて、「HARLEM NOCTURNE」や、「MIDNIGHT SUN」も演っていますが、それがLPでは6曲となり、自身のオリジナル1曲の他、マル・ウォルドロンの曲が2曲入っています。
「LEFT ALONE」は、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックスによる名演がありますが、テナー・サックスで演奏するのは珍しいし、また「SOUL EYES」は、ラストのカデンツァも素晴らしく、「COLTRANE」の中の同曲とも聴き比べてみても、エリック・アレキサンダーの演奏はこれらに劣らずの内容であると思っています。
   

なお、このバラード・アルバムは「Ⅱ」として、もう1枚発売されていますが、私は最初のほうが好みです。
 

コメント (2)
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