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ゲイリー・ピーコック(2)

2020-12-06 | JAZZ
ゲイリー・ピーコックには、ポール・ブレイとの共演盤が数多くありますが、ここではECMの2枚と、同時期に録音された他レーベルの1枚を取り上げました。
「PAUL BLAY」 ECM 1003
  
1. BLUES
2. GETTING STARTED
3. WHEN WILL THE BLUES LEAVE
4. LONG AGO AND FAR AWAY
5. MOOR
6. GARY
7. BIG FOOT
8. ALBERT’S LOVE THEME
PAUL BLEY (p) GARY PEACOCK (b) PAUL MOTIAN, BILLY ELGART (ds)
録音 1960年代

冒頭からの5曲は、3者のインタープレイによる演奏が展開され、ビリー・エルガードのサクサクと刻むブラシが小気味良く響くことで、オーネット・コールマンの2曲(1, 3)も粋な演奏となっています。
全8曲の中で、唯一ゲーリー・ピーコックの作曲による「MOOR」は、この後幾度も録音されるスタンダード的な曲で、ここでもベースが冴えわたります。
後半3曲は、ドラマーがポール・モチアンに交代しますが、「GARY」と「ALBERT’S LOVE THEME」はスロー・テンポの瞑想状態の演奏で、3者がそれぞれに主張を展開するプレイとなっています。


「BALLADS」 ECM 1010
  
1. ENDING
2. CIRCLES(*)
3. SO HARD IT HURTS(*)
PAUL BLEY (p) GARY PEACOCK 、
MARK LEVINSON (*b) BARRY ALTSCHUL (ds)
録音 1967年3月31日(*)、7月28日

ゲイリー・ピーコックが参加している「ENDING」は、ピアノとベース、それにドラム・ソロもありますが、3人のインタープレイが17分に渡って延々と続きます。
ピアノはアップライト型の様でもあり、異様な響きは明らかに調律が狂っていて、これがまた奇妙な雰囲気を醸し出しています。


「MR. JOY」 SFX - 10580
  
1. ONLY LOVERY
2. KID DYNAMITE
3. NOTHING EVER, WAS, ANYWAY
4. EL CORDOBES
5. RAMBLIN’
6. TOUCHING
7. BLOOD
8. MR. JOY
PAUL BLEY (p) GARY PEACOCK (b) BILLY ELGART (ds)
録音 1968年5月10, 12日

全8曲中、6曲がアーネット・ピーコックの作品で、ポール・ブレイはそのいずれもで、官能的で知性と感性美が入り混じったプレイを披露しています。
当時のポール・ブレイとゲイリー・ピーコックは、私生活の面において微妙な関係にありましたが、ここでのポール・ブレイは前2作に比べて一層輝き、ピーコックは普通のサポートに収まっている部分が多くなってきています。
なお後半4曲は、その後に幾度も録音されているお馴染みの曲ですが、60年代に録音されたこの3枚の中では、一番纏まっているように思います。


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