あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ホワイノット・レーベルのチャールス・サリバン

2015-05-16 | JAZZ
「WHYNOT」レーベルの第2期、
最初のシリーズは、辛島文雄のデビュー作「ピラニア」を除いては味も素っ気もないワンパターンのジャケッドであり、内容が良いだけに購入意欲をそがれた感もありました。
それが第2期のシリーズになると、装いも新にリーダーの写真を中心にしたジャケットに切り替えて発売されました。(お金も掛ったと思います)
   

その第2期のシリーズの中に、前のページで取り上げたソニー・フォーチューンのアルバムに参加していたチャールス・サリバンのリーダー作があります。
これはこのレーベルのプロデューサである悠雅彦さんがストライタ・イースト・レーベルのチャールス・サリバンを聴いて、彼の演奏をもっと聴いてみたいと願い、実現したレコーディングです。
A面(2曲)はカルテット、B面はジャッキー・マクリーンの息子のルネ・マクリーンを加えたクインテットとなっていて、しっかりアレンジされた演奏となっていますが、2種類の違ったサウンドが楽しめる素適なアルバムです。
「RE-ENTRY」 トリオレコード PA-7152
  
1. RE-ENTRY
2. BODY & SOUL
3. CAREFREE
4. WALYZ FOR CRICKET
5. MABE’S WAY
CHARLES SULLIVAN(tp) RENE MCLEAN(as, ts)Only No.3~5  
KENNY BARRON(p) BUSTER WILLIAMS(b) BILLY HART(ds)
録音 1976年8月17日  C.I. スタジオ N.Y.C.

チャールス・サリバンは、他のトランペッターに比較して線が細く、ハイ・ノートを多用するところに特徴があります。
このアルバムは2作目のリーダー作ですが、自身のオリジナルもスタンダードの解釈も、優れたものを持っています。
カルテットで演奏される2曲目の「身も心も」は、無伴奏のイントロからスタートし、徐々にフェイクしクライマックスへと持ち込んでいく演奏は美しく、これを支えているケニー・バロンのピアノ・ソロも見事です。
ミュート・プレイが聴ける4曲目のワルツは、4拍子の曲かと錯覚するようなスムースな流れの演奏で、途中でスタンダードである「ホワッツ・ニュー」のフレーズも挟む余裕さえ持っています。
マクリーンは3曲目でアルト・サックスを吹いていますが、父親に似たフレーズは、ちょっと笑ってしまいます。
5曲目はテナー・サックスに持ち替えてのプレイですが、アート・ペッパーや、リー・コニッツ同様、楽器を替えてもフレーズは殆ど同じであることは、当然の結果かもしれません。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ソニー・フォーチューンの初... | トップ | ホワイノットレーベルのテッ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

JAZZ」カテゴリの最新記事