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「クール・ストラッティン」セッション

2013-10-20 | JAZZ
ブルーノート・レーベルの中の名盤といわれる「クール・ストラッティン」

今からおよそ45年前に録音されたこのアルバムは、ソニー・クラークがリーダーとなったクインテットの演奏で、今ではジャズ・アルバムの最右翼にあげられるものです。
発売当初、米国での評価は不当ともいえるほど低く、ジャズ雑誌「ダウン・ビート」の採点は5点満点の2点で、極わずかなセールスしか上げられなかったようです。(日本では超人気盤なのにです)
このアルバムが発売された1958年当時、日本では輸入盤は珍しく、且つ高価な時代でした。
そして60年代に入ると大半の外国盤は日本でもプレスが可能となりましたが、このブルーノートだけは外国プレスが許されず、輸入盤で聴くしか方法がなく、ジャズ喫茶のお世話になりました。
その後、日本でのプレスも可能になり、CDの時代になってからは更に容易に聴くことができるようになりましたが、最近都内のレコード店が「ブルーノート復刻シリーズ」として、米国プレスによるモノラル・レコードを発売しましたので、それを取り上げてみました。

このアルバムにはちょっと経緯があり、1958年1月5日に6曲が録音され、そのうちの4曲が「クール・ストラッテイン」としてモノラルとステレオで発売されました。
都内のレコード店では2011年11月に、米国プレスのモノラル・レコードとして発売しています。
「COOL STRUTTIN’」 BLUENOTE BLP 1588 ( BST 81588 )
   

当初のステレオ盤は、モノラルのジャケットに「STEREO」のシールを張り付けただけのものでした。
  
1. COOL STRUTTIN’
2. BLUE MINOR
3. SIPPIN’ AT BELLS
4. DEEP NIGHT
ART FARMER(tp) JACKIE McLEAN(as) SONNY CLARK(p) 
PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)

そして残り2曲はBLP-1592という番号まで取りながら、他のセッションと共にそのままお蔵入りとなりました。
その後、1977年1月に東芝EMIから「ソニー・クラーク・クインテット」として2曲が日の目を見ましたが、ジャケットは文字だけの味気ないものでした。
83年になり、今度はキング・レコードから「クール・ストラッティン 第2集」として、以下のジャケットで発売されています。(LPのB面は57年12月8日の別メンバーによるセッションです)
 

CDの時代になると、全6曲を収めたものも幾度となく発売されましたが、極めつけは東芝EMIが1998年に、この録音の40周年記念特別盤として出したものです。
今までと異なるジャケットで、モノラル・マスターを使用し、しかも録音順に並べるという内容のもので、ここには初期のジャケットに使われた以外のショットも掲載されていました。
    
   

ステレオ・バージョンのCDでは、録音当初のエンジニア(RVG)自らがリマスタリングしたものが廉価盤で発売されています。
 

そして最後は再び都内のレコード店から、この9月に米国プレスとして発売された第2集のモノラル・レコードで、ジャケット写真は東芝EMIのCD盤と同じものが採用されています。
「COOL STRUTTIN’ VOL.2」 BLUENOTE BLP 1592
   
1. ROYAL FLUSH
2. LOVER

全6曲、いずれもハード・バップのエッセンシャルな魅力を持った作品で、ブルージーな一面をも持っており、非常に優れたアルバムだと思います。


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