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私の愛聴盤 (第32回)

2014-01-28 | 私の愛聴盤
第32回は、パット・マルティーノの「イクジット」です。
パット・マルティーノ (Pat Martino) 1944年8月25日 -  フィラデルフィア生まれ

イタリア系アメリカ人のジャズギタリスト、作曲家で、12歳でギターを始め、15歳でプロとして活動を開始し、18歳でレコーディング・デビューを果たしています。
初期のレコーディング(67年~)はプレスティッジ・レコードに数多く残されていて、エリック・クロス(sax)や、ジャック・マクダフ(org)等と共演をしています。
パットのギター奏法は、超絶技巧のテクニックと、美しい音色に特徴があります。
1976年に脳動脈瘤で倒れ、一時は活動を中断しましたが、87年に奇跡の復活を果たし、現在も演奏活動を続けています。

今回紹介するのは、発売当時にチョッと話題となったレコードで、アルバム・タイトルの「退場」の如く、このレコーディングの後は暫らく演奏活動が中断されます。
「EXIT」 MUSE RECORDS MR 5075
   
1. EXIT
2. COME SUNDAY
3. THREE BASE HIT
4. DAYS OF WINE AND ROSES
5. BLUE BOSSA
6. I REMEMBER CLIFFORD
PAT MARTINO(g) GIL GOLDSTEIN(p) RICHARD DAVIS(b) BILLY HART(ds)
録音 1976年2月10日  

このアルバム、2曲のオリジナル(1,3)の他は耳慣れたジャズのスタンダードですが、真骨頂はやはりオリジナルの2曲です。
タイトルにもなっているイクジットは、リチャード・デイビスのベースに導かれ、パットが硬質・硬派の刺激的なアドリブを展開しています。
中でもシングル・トーンで小節を埋め尽くすようなスケールを弾くところは圧巻です。
続くゴールドスタインのピアノも、パットにインスパイヤーされたのか、速いスケール演奏でそれに応えていますが、加えてリチャードの8分音符による急速のバッキングは、イクジットに続いて、ここでも素晴らしいです。
もう一方のオリジナルであるスリー・ベース・ヒットは、テーマ部分でパットがウエス・モンゴメリーの信望者であることを証明するような、オクターブ奏法も披露し、
アドリブ部分ではスケールを散りばめた演奏となっています。
他のジャズ・スタンダードにおいても、パットの独自解釈によるプレイを聴くことができます。

なお、2005年にはウエスのオリジナルと、ヒット・ナンバーが詰った「ウエス・モンゴメリーに捧ぐ」というタイトルのアルバム(CD)も発売され、これも私の愛聴盤となっています。
「PAT MARTOINO REMEMBER」 BLUE NOTE  ST - 66279 (録音2005年8月9、10日)
 


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