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山下洋輔のヨーロッパでの演奏

2013-03-16 | JAZZ
前回は日野皓正のオリジナル曲集としましたので、今度は同じ1942年生まれの山下洋輔について、ヨーロッパ遠征の録音を中心に纏めてみました。

山下洋輔の公式録音記録で最も古いものは、1963年6月26日の「銀巴里セッション」ですが、リーダー・アルバムとなると、1969年7月に東京12Chの収録のために、早稲田大学4号館で実況録音された「DANCING 古事記」になります。
 

この時代は日本のあちこちで大学紛争も起こった時期で、私も実体験した一人でもあります。
この時を境に山下洋輔の音楽に興味を持ち、これまでず~と聴いてきたので、彼の参加した関連アルバムは勿論のこと、映像や音源まで色々収集してきました。
それを全て掲載出来ないので、今回は山下洋輔トリオがヨーロッパで録音したものに絞って、年代順に並べてみました。
但し、年度によっては数枚発売されているので、1977年と1983年以外は1枚づつとしました。

最初は1974年6月2日、ドイツ・メールス・ジャズ・フェスティバルでの実況録音です。
「CLAY」(enja 2052)
 
これは初のヨーロッパ・ツアーの衝撃の録音で、坂田明(as)と森山威男(ds)の迫力にも圧倒されます。
曲はミナのセカンド・テーマとクレイの2曲だけですが、ミナのセカンド・テーマの演奏時間が28分50秒のため、レコードを途中で裏返ししなければならないのがチョット惜しいです。

2番目は1975年6月6日、ドイツ・ハイデルベルグ・ジャズ・フェスティバルでの実況録音です。
「CHIASMA」(MPS 20 22678-6)
 
メンバーは、上記のクレイと同じで、ライブ盤としては珍しく6曲が収録されています。
この年は同じドイツで更に2枚のアルバムを制作しています。

3番目は1976年7月9日、スイス・モントルーでの実況録音です。
 
このアルバムからドラマーが小山彰太に代わり、以前の過激な演奏から少しメロディックなところも見え隠れするようになってきています。
またこのアルバムではアルバート・アイラーの「ゴースト」を演奏し、中間部で坂田が「赤とんぼ」の一節を吹いたことでも話題になりました。
そしてこの他にドイツでも、2枚のアルバムを制作しています。

4番目は1977年6月16日、ドイツ、ルドヴィヒブルグ、トンスタジオ・バウワーでの録音です。
この猫が描かれたジャケットは、絵本、童話作家の今江祥智の作品で、演奏のほうもメルヘンチックなストーリー性を持った内容となっています。
またこの時のツアーでは、ポーランドのムザ・レーベルにも1曲だけですが、録音されたものがあります。
そしてもう1枚は、東ドイツのジャズ・イン・デル・カンメルで5月23日に実況録音され、WEST WINDからCDで発売されました。
このCDは、通常のディスコ・グラフィーに載っていない貴重なものです。
この年のヨーロッパ録音は他にも2枚あり、1974年から始まった遠征で「山下トリオ」の演奏が評判になり、ドイツを中心としてヨーロッパのあちこちで演奏しています。
「UMBRELLA DANCE」 (FRASCO FS-7022)
「Jazz Jamboree 77」 (Muza SX 1550)
「GHOSTS」 (WEST WIND 2050 CD)
      

5番目は1980年6月17日、18日、ドイツ、ルドヴィヒブルグ、トンスタジオ・バウワーでの録音です。
「A TRIBUTE TO MAL WALDRON」 (enja 3057)
 
当時のレギュラー・メンバーだった国仲勝男(b)、小山彰太(ds)のトリオで、ピアニストのマル・ウォルドロンに捧げたオーソドックスな演奏内容です。

6番目は1983年7月8日、ドイツ、ハイデルベルグでの実況録音です。
この当時は、長い間レギュラーを張っていたアルト・サックスの坂田明が退団し、代わりに武田和命(ts)が参加しており、このライブ盤では更に林栄一が加わっています。
録音記録上では、このアルバムを最後にトリオが解散されています。
また遡って、6月24日には、東ドイツで実況録音されたCDが、「JAZZBUHNE BERLIN ’83」として西ドイツのレーベルから発売されましたが、これも通常のディスコ・グラフィーには載っていません。
「IN EUROPE 1983」 (日本コロムビア/PANJA YF-7079)
「YOSUKE YAMASHITA QUARTET」 (Repertoire Records RR 4904-CC)
    

そして7番目は1985年7月4日、ドイツ、ミュンヘン、アメリカ・ハウスでの実況録音盤です。
これはLP2枚組で、尺八奏者の山本邦山とのデュオ・アルバムです。
「BOLERO」 (enja 5003 - 4)
 

ということで1974年から始まった、毎年恒例のヨーロッパ・ツアーは、途中公式録音を残していない年もありましたが、こうして並べてみると相当数に上りました。
また1979年からは、米国での録音も加わり、その数も多くありますが、何時か整理してまた紹介したいと思います。


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