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裕次郎が歌う「無情の夢」と・・・

2014-10-28 | 演歌・ポップス
前回の「あの人は今」で、佐川ミツオの「無情の夢」を取り上げましたが、なんとなんと、石原裕次郎もこの歌を歌っていました。
それに「君恋し」も・・・

「無情の夢」 テイチクレコード SN-894 1969年発売
作詞 佐伯孝夫 作曲 佐々木俊一 編曲 横森良造
「君恋し」
作詞 時雨音羽 作曲 佐々紅華 編曲 横森良造
   
「無情の夢」のアレンジは佐川ミツオバージョンに近く、昭和初期の歌謡曲の雰囲気です。
そして、このアレンジを担当している人、アコーディオンの伴奏で有名な、横森良造(1933年3月25日 - 2012年8月27日)さんです。
どんなリクエストにも応えて、歌い手に合わせた自在なテンポで演奏する様は見事でした。

それから、B面の「君恋し」に関する記事を「フリー百科事典から」
[オリジナル盤]
佐々紅華が「君恋し」を作曲したのは大正十一年で、二村定一により東京レコードに吹き込まれた。
この時は佐々紅華自身が作詞していたようで歌詞が異なる。
このレコードは現存品未確認で、月報や総目録にも掲載が無く未発売と考えられる。
その後、高井ルビーにより1925年12月3日に日本蓄音器商会に吹込まれ、1926年10月24日に「ニッポノホン」レコードの11月新譜として発売され、後に「オリエント」レコードの1929年6月新譜として再発売されている。
その後、時雨音羽による新しい歌詞が付けられて、1928年(昭和3年)10月5日に浅草オペラで人気を集めていた歌手・二村定一により日本ビクター蓄音器株式会社に録音がなされ、1月新譜として12月20日に発売され、二村の代表曲の一つとなった。
昭和初期を代表するヒット曲であるとともに、「波浮の港」や「東京行進曲」などと並ぶ、流行歌のレコードの草創期を飾る作品でもある。
現在良く知られているのはこの版である。
ただし佐々紅華の希望により、歌詞の「君恋し」だけは残される形となった。

井田一郎によるアレンジで日本ヴィクター・ジャズバンドの伴奏となっている。
(編成はサックス2・トランペット・トロンボーン・バンジョー・ドラムス・ヴァイオリン・チューバ)
曲は当時流行したフォックストロットの軽快なリズムを用い、十小節の短いイントロで始まりヴォーカルは1番から3番までの歌詞を一気に歌う。
残りはインストルメンタルで「ホーム・スイート・ホーム」(埴生の宿)をアレンジした演奏を行うという変わった形である。
古風な歌詞とジャズ音楽の取り合わせが独特の雰囲気を漂わせ「・・・彼らは持てる技術を尽くしてフォックストロットのリズムに身をゆだね、ジャズに痺れている。・・・
二村の畳みこむよう焦燥感せまるヴォーカルは、豊かな官能を湛えたアレンジに包まれて語る以上の働きをする。・・・
井田のアレンジは個々のプレーヤーのソロや絡みに気を配った日本人らしい細やかさが特徴である。」
(毛利眞人「ニッポン・スイングタイム」 講談社 2010年 ISBN978-4-06-216622-5 93頁)と評されている。

この曲の最初の部分(「宵闇」から「涯なし」まで)の旋律は、夭折の作曲家・貴志康一の「交響組曲・日本スケッチ」の第2楽章に、リズムをやや変えて引用されており、1934年(昭和9年)に作曲者指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏された。

[リバイバル・ヒット]
戦後、1961年(昭和36年)に、フランク永井がこの曲をカバーした。
二村定一のオリジナル盤とは雰囲気が大きく変わり、寺岡真三によってリズミカルにアレンジされた。
こちらのレコードも大ヒットとなり、同年の第3回日本レコード大賞グランプリに輝きフランクの代表曲の一つとなった。
ただし、3番の「えんじの紅帯」という歌詞などが時代に合わないと判斷されたためか、このカバーでは3番は省かれた。
2008年に『海雪』でデビューした黒人演歌歌手・ジェロによって当曲がカバーされ、同年6月25日に発売されたアルバムCD「カバーズ」に収録されている。


リバイバル・ヒットしたフランク永井の初期盤 (1961年発売)
「君恋し」 ビクターレコード VS-537 
作詞 時雨音羽 作曲 佐々紅華 編曲 寺岡真三
  

こちらのアレンジは、裕ちゃんバージョンと共に、モダンです。
フランクのほうは、モノラル録音のせいか、若さ(28歳)のためか、歌声が細く聴こえます。

裕ちゃんのほうは、珍しく3番の歌詞まで歌っています。
そして、このコーナーの主役である裕ちゃんの歌は、アレンジに関係なく裕次郎節です。


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