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山下洋輔の作品

2014-08-29 | クラシック
ジャズ・ピアニスト、作曲家、エッセイスト、作家と多彩な顔を持つ山下洋輔、彼の作品をクラシック演奏家が取り上げた演奏の一部を並べてみました。

「茂木大輔 オーボエ & ウインズ / 山下洋輔組曲」 マイスター・ミュージック MM-1061
  
オーボエ奏者の茂木大輔をリーダーとしたクラリネットとファゴットのトリオ、この3人が繰り広げる山下の作品の他、ミンガス、モンクなども・・・
どの曲も、しっかりとしたテクニックで、一糸乱れぬ演奏、こうして聴いてみると、これはジャズ演奏家の作品を基にした完璧なクラシック音楽です。


「ラプソデイ・イン・ブルー / 山下洋輔」 キティ・レコード H33K 20062

前半の5曲はピアノ・ソロで、後半のピアノ五重奏曲(3曲)はストリングス・カルテットとの共演です。
1曲目の「無伴奏チェロ」の出だしは神妙に、後半はお得意の「手クセ」を披露、
2曲目のショパンの「ノクターン」は、映画「愛情物語」のカーメン・キャバレロの演奏で有名ですが、ここは山下流解釈のノクターン、
3曲目の「ラプソディ・イン・ブルー」では“ ピアノは小さなオーケストラ ”の如く、鍵盤の低音から高音までをフルに使い、オーケストラの音として鳴り響かせています。
4曲目の「乙女の祈り」も山下流演奏ですが、後半のアドリブの中で「ユーモレスク」の一節を織り交ぜているところなどはご愛嬌です。
5曲目の「ユーモレスク」と、6曲目以降の「ピアノ五重奏曲」はライブ演奏で、第三楽章ではピアノと弦楽器の対峙も聴かれます。


「佐渡裕/山下洋輔 / ピアノ協奏曲第1番 《エンカウンター》」 エイベックス AVCL-25163
  
山下洋輔作曲の4楽章からなるコンチェルト、
初演は2000年1月9日、オペラ・シティのニューイヤー・コンサートです。
その後、国内外で再演を重ね、2004年11月12日、イタリア・トリノでの演奏となりました。
サブ・タイトルに「即興演奏家のためのエンカウンター」とあり、ピアノ・パートは書かれた部分とアドリブ部分がある訳で、第4楽章では締太鼓も加わり、2人の掛け合いも行われています。
ピアノ・パートでは随所にお得意の「手クセ」が出てきて、他のピアニストには真似できない演奏となっています。
この演奏、指揮者の佐渡裕、編曲者の栗山和樹、そして締太鼓の植村昌弘にも拍手を送りたいと思います。

そして、アンコールのラヴェルの「ボレロ」、
全編ピアノだけで演奏されていて、オーケストラでは打楽器が担当する特徴あるリズム部分を、終始左手で弾き続けるところは、“あっぱれ”と言うほかありません。

音楽をジャンル分けすることは適切ではありませんが、これがジャズかクラシックかと言えば・・・
やはりクラシックと言うことになるでしょう。


山下洋輔のサイトに以下の記事が載っていました。
「山下洋輔 encounters 茂木大輔×東京フィルハーモニー交響楽団」
山下洋輔が茂木大輔を指揮者に迎え、「シンフォニック・ジャズ」を演奏するコンサートを開催します。
曲目は、都内でオーケストラと共演するのは久しぶりのガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」と、自作コンチェルト第1番《エンカウンター》第4楽章ほか。
《エンカウンター》第4楽章は、昨年のシエナ・ウインド・オーケストラとのツアーでは挾間美帆編曲による吹奏楽版を演奏しCD化されましたが、今回は栗山和樹編曲のオーケストラ版で、締太鼓には初演時にも演奏した植村昌弘を迎えます。
2014年11月24日(月・祝)の15時、江戸川区総合文化センターにて開催、チケットは好評発売中です。(Aug 4, 2014)



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