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私の愛聴盤(第165回)

2022-05-29 | 私の愛聴盤
第165回はアート・ファーマーの「ART」です。

「ART」 ARGO LP 678
  
1. SO BEATS MY HEART FOR YOU
2. GOODBYE, OLD GIRL
3. WHO CARES
4. OUT OF THE PAST
5. YOUNGER THAN SPRINGTIME
6. THE BEST THING FOR YOU IS ME
7. I´M A FOOL TO WANT YOU
8. THAT OLD DEVIL CALLED LOVE
ART FAMER (tp) TOMMY FLANAGAN (p) TOMMY WILLIAMS (b) ALBERT HEATH (ds)
録音 1960年9月21~23日

歌心満載のアート・ファーマーと、それを支えるトミー・フラナガンの共演による名演奏の1枚で、アートは、トランぺッターにありがちなハイ・ノートやトリッキーな吹奏をすることは無く、繊細で温かみのある音でひたすらスイングしています。
一方で、演奏からは強烈な感情や情熱的な気迫が感じられないことから、ハッとするような演奏は期待できませんが、コード進行に基づいたアドリブで、調和のとれた美しい響きの演奏は、聴く者に安らぎを与えてくれます。
ここには、自身のオリジナル曲はありませんが、いぶし銀の演奏が並んでいます。


下も同じワンホーンですが、上記のアルバムより2年程前に録音され、リズム陣が総入れ替えになっていますが、演奏は同じ雰囲気を持っていますています。
アートは3曲のオリジナルを提供していて、全曲に渡ってハンク・ジョーンズのプレイが光っています。
また、ロイ・ヘインズのドラミングも、前に出て来ることは無く、しっかりとしたサポートで演奏を支えています。

「PORTRAIT OF ART FAMER」 STEREO RECORDS S7027
  
1. BACK IN THE CAGE
2. STABLEMATES
3. THE VERY THOUGHT OF YOU
4. AND NOW...
5. NITA
6. BY MYSELF
7.TO LATE NOW
8. EARTH
ART FAMER (tp) HANK JONES (p) ADDISON FAMER (b) ROY HAYNES (ds)
録音 1958年4月19日、5月1日

アートが1曲のみミュートで演奏している「 BY MYSELF」は、ベースとのデュオでスタートし、ドラムスとピアノが順次参加していく展開の中で、中間部のシングル・トーンを生かしたピアノ・トリオによる部分が曲の雰囲気をそのままに受け継いで、良い感じの演奏に仕上がっています。
また、続いての「TOO LATE NOW」は、タイトルそのままにゆったりしたテンポで、オープン・トランペットが明るく解放感溢れる演奏となっており、この2曲がアルバムのハイライトの様に思えます。
このアルバムでは、ジョージ・ラッセルの「 NITA」を取り上げたりして意欲的なところも見えますが、アート自身のオリジナル(1, 4, 8の3曲)は、タイトルと共に余り魅力的な曲には感じません。

コメント (2)
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