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アルバート・アイラーの後期の録音とCDボックス

2021-08-01 | JAZZ
アルバート・アイラーの演奏記録は、1962年から1970年までの僅か8年ですが、生前にアルバート・アイラーが残した記録の中で、後期のヨーロッパ演奏を聴いてみました。
最初はお馴染みの曲が並ぶ1966年のドイツとフランスでのライブ録音です。

「Lorrach, Paris 1966」
 

タイトルはパリとなっていますが、8曲収録の中で数曲がダブッており、クレジットでは1~5がドイツで、6~8がフランスでの録音と記されています。
弟のドン・アイラーのトランペットと、マイケル・サムソンのヴァイオリンが加わっていることで、サウンドに厚みがあり、特にトランペットとサックス、それにヴァイオリンの3人による合奏がとても新鮮に響きます。
曲もニューオリンズを思わせるマーチ風のサウンドから激しい演奏まで、バラエティに富んでいて、他のアルバムでは激しくブローする「BELLS」は爽やかなサウンドとなっており、また、速いテンポで演奏される「GOHST」は、ESPの同曲よりあか抜けていて、演奏時間も3分台と7分台で、異なったアプローチとなっています。

続いて、仏のSHANDARから発売された2枚のライブ・アルバムで、発売当時は、セシル・テイラーの3枚のアルバムと共に、かなり高価なレコードでした。

「NUITS DE LA FODATION MAEGHT Vol. 1」 SHANDAR SR 10.000
  
1. IN HEART ONLY
2. SPIRITS
3. HOLY FAMIL
4. SPIRITS REJOICE
ALBERT AYLER (ts, ss) MARY MARIA (chant, ss)
CALL COBBS (p) STEVE TINTWEISS (b) ALLEN BLAIRMAN (ds)
録音 1970年7月25, 27日

「NUITS DE LA FODATION MAEGHT Vol. 2」 SHANDAR SR 10.004
  
1. TRUTH IS MARCHING IN
2. UNIVERSAL MESSAGE
3. SPIRITUAL REUNION
4. MUSIC IS THE HEALING FORCE OF THE UNIVERSE
ALBERT AYLER (ts, ss) MARY MARIA (chant, ss)
CALL COBBS (p) STEVE TINTWEISS (b) ALLEN BLAIRMAN (ds)
録音 1970年7月27日

これはアルバート・アイラーの集大成が詰まった2枚ですが、アイラーの演奏で最初に衝撃を受けたのはESPのGOHSTでした。
それからは、彼のアルバムを片っ端から聴いた時期がありますが、家族がいる時は中々勇気が要り、小音量でこっそりの場合が多かったです。
特に感動的な演奏は、第1集の最初の「IN HEART ONLY」で、発売当時、NHK FMのジャズ番組でいソノてルオ氏が絶賛していたことを思い出します。
この曲は、アルバム「グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー(Impuls A-9155 / 1966年)」の「OUR PRAYER」の中で、既に断片的に挿入されており、何れもスピリチュアルに溢れた演奏です。


ついでに掲載したのは、
「HOLY GHOST」と名付けられたアルバート・アイラーの未発表音源CD7枚と、インタビューが詰まったボックスで、1962年のセシル・テイラー・カルテットでの2曲や、ファラオ・サンダースとの共演の他、アーミー・バンド時代の演奏や、コルトレーンの葬儀での演奏等々、貴重な演奏が収められているのですが、未だに全曲を聴いておらず、久しぶりに蓋を開けてみたことから、これから少し時間をかけて順次聴いて行きます。

  

コメント
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