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私の愛聴盤(第142回)

2020-05-17 | 私の愛聴盤
第142回はマンフレッド・ショーフの「ページ・ワン」です。
彼のアルバムにしては珍しく、シンプルなピアノ・レス・トリオの演奏です。
「PAGE ONE」 MPS 15276
  
 1. PALAR
 2. BAMBURA
 3. SNARO
 4. VAL
 5. CERT VAN
 6. CEON
 7. HARANCA
 8. RUM-PA
 9. TRAM-BA-TRO
10. NAIMED
MANFRED SCHOOF(tp, flh) PETER TRUNK(b) CEES CEE(ds, perc, fl, herp)
録音 1970年1月

これまでの集団即興演奏集に対し、こちらはシンプルな編成も相まって、マンフレット・ショーフが肩の力を抜いたプレイで、モダンな演奏が詰まっています。
3人の配置は、中央にタイコ、右にラッパ、左にベースとなっていて、適当な広がりがあり、ベースのカチッと締まった音を始め各楽器がクリアに収録されています。
ショーフのプレイは、正式に音楽の基礎を習得したテクニックで難しいことは一切やっておらず、トランペットとフリューゲル・ホーンを用い、時にはミュートも使って変化を付けていて、ベースとドラムスとの対話で進んでいきます。
曲の長さは1分台から8分台まで様々ですが、それぞれが練られた曲想で、ショーフを堪能するのに相応しいです。
中でも最長曲の「HARANCA」は、ショーフのフリューゲル・ホーンとシーズ・シーのインディアン・ハープのデュオから始まり、続くペーター・トゥルンクのベース・ソロを挟んで、徐々に熱くなっていく3人のプレイが聴きどころとなっています。
また「RUM-PA」は、共にスピーカーの中央に定位されたトランペットとベースの無伴奏ソロが収録されていて、ここではショーフのテクニックを十分味わえます。

マンフレッド・ショーフがNEW JAZZ TRIOを結成したのは1969年で、この作品の後に弦楽五重奏と共演した「PAGE TWO」がありますが、こちらの最初の作品が好みです。

コメント
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