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ジョージ・アダムスのヨーロッパ録音から

2020-02-22 | JAZZ
ジョージ・アダムスの1975年のアルバム
「GEORGE ADAMS」 HORO HLL 101-22
  
1. CRY FROM THE MOUNTAIN
2. SONG OF ADAM
3. REQUIEM FOR A SLUMLORD
4. PAYDAY BLUES
5. YOU NAME IT
GEORGE ADAMS(ts, fl, p, vo) DON PULLEN(p)
DAVID WILLIAMS(b) DANNIE RICHMOND(ds)
録音 1975年3月29日
当時は彼の経歴も知らず、このレコードで初めてジョージ・アダムスの演奏を聴いた時は一瞬引いてしまいましたが、それは、80年代後半に出演したマウント冨士ジャズ・フェスティバル・ウィズ・ブルーノートの演奏を聴く前のことでした。
ジョージ・アダムスは、チャールス・ミンガスや、ギル・エバンスのグループを経て、ドン・ピューレンとのコンビで浮上し、HOROやBLACK SAINT、そしてTimeless等のヨーロッパのレーベルで頭角を現しました。
彼の生演奏に初めて接したのは、先のマウント冨士ジャズ・フェスティバルですが、この時は今回のアルバムと同じ熱く吠えるスタイルの演奏で、ドン・プーレンのゴリゴリ・ピアノも相変わらずでした。

このアルバムは、最初の「CRY FROM THE MOUNTAIN」から全開となっていますが、2曲目の「SONG OF ADAM」では、ピアノをバックにしたデュオによる低から高音域までをフルに使ったソウルフルな演奏が展開されています。
そして、3曲目の「REQUIEM FOR A SLUMLORD」はフルートを、また、4曲目のスローブルースではだみ声での歌を披露し、5曲目の「YOU NAME IT」の前半では主役をドン・プーレンに渡し、後半になってアダムスの絶叫するプレイで幕を閉じています。
後期のアダムスは、テナー・サックス1本で勝負するようになっていましたが、このレコードは彼の全てが現れている1枚だと思います。

余談ですが、ここレコードに参加している3名は、マウント冨士ジャズフェスティバル・ウイズ・ブルーノートで来日もしていましたが、既にこの世にいなく、このレコードを聴くたびに月日の経つのを感じています。

コメント
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