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私の愛聴盤 (第88回)

2016-05-28 | 私の愛聴盤
第88回は、ダスコ・ゴイコビッチの「アフター・アワーズ」です。
1996年の初来日以来、何度も日本を訪れてはその度に新録音を残して行ったゴイコビッチ、、
先日ヤフオクに登場した「TEN TO TWO BLUES」は、入札に参加するも予想を超えて高額になったので途中で断念、
そのスペインのエンサーヨからのオリジナル盤ジャケットがこちら、(写真はCDからのものですが)
 

そして、こちらはドイツのエンヤからの再発盤で、タイトルも変更されています。
「AFTER HOURS」 enja 2020
  
1. LAST MINUTE BLUES
2. A CHILD IS BORN
3. OLD FISHERMAN′S DAUGHTER
4. REMEMBER THOSE DAYS
5. I LOVE YOU
6. TEN TO TWO BLUES
DUSKO GOYKOVICH(tp) TETE MONTOLIU(p) ROB LANGEREIS(b) JOE NAY(ds)
録音 1971年11月9日

エンサーヨ盤とエンヤ盤はアルバム・タイトルの他に、曲順と一部曲名も変更されています。
最初と最後にブルースを配置していますが、この2曲が逆の配置になっています。

最初の「ラスト・ミニッツ・ブルース」は、軽快なアップ・テンポの曲で、リーダーのトランペットと共に、もう一人の主役であるテテ・モントリューのドライブ感溢れるピアノ・プレイが楽しめます。
バラードで演奏される「ア・チャイルド・イズ・ボーン」を挟んで、3曲目の「オールド・フィッシャーマンズ・ドーター」へ、
ワルツで演奏されるこの曲は、ピアノの後を受け継いでゴイコビッチの美しいミュート・プレイが堪能できます。
当時、ゴイコビッチは欧州のマイルスとも言われていたそうで、なるほどといった印象を受けます。
レコードの裏面に移って最初の「リメンバー・ゾーズ・デイズ」、
ジャケットにはこの曲の楽譜が掲載されていて、演奏を聴きながら追いかけてみましたが、自身の表現を交えてプレイしていることが良く分かります。
次に演奏されるこのアルバム唯一のスタンダード「アイ・ラヴ・ユー」を長尺演奏で飾った後に、ゴイコビッチの無伴奏ソロから始まるスロー・ブルースのタイトル曲へと続きます。
「アフター・アワーズ」に似たこの曲、テテのブルース・フィーリングたっぷりのプレイが素晴らしいです。(テテはブルースも上手いね)
そして、後半で聴かれるストップ・モーション風の1コーラスが、締めくくりにふさわしい配置となっています。

このレコード、
以前から時々引っ張り出しているので、オークションでオリジナル盤が入手できたら、聴き比べてみようと参加しましたが、叶いませんでした。
でもジャケットは、エンヤのモノクロ写真の方が雰囲気があって素敵です。


ところで、ダスコ・ゴイコビッチの出身の旧ユーゴスラビア、
1973年には日野皓正クインテットがリュブリアナ国際ジャズフェスティバルに出演し、その時の演奏がNHK FMで放送されていました。
かなりアグレッシブな演奏で、衝撃的なものでした。
今では4トラのオープン・リールで録音したまま、押し入れの奥で眠り続けています。


コメント (2)
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