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ESPのポール・ブレイ

2014-12-15 | JAZZ
ポール・ブレイの演奏活動において、60年代前半はフリー・ジャズを最も強く志向していた時期であり、そのなかで録音された1枚が下記のアルバムです。
「BARRAGE」 ESP 1008
   
1. BATTERIE
2. ICTUS
3. AND NOW THE QUEEN
4. AROUND AGAIN
5. WALKING WOMAN
6. BARRAGE
MARSHALL ALLEN(as) DEWEY JOHNSON(tp) PAUL BLEY(p)
EDDIE GOMEZ(b) MILFORD GRAVES(ds)
録音 1964年10月20日 New York

このアルバムの構成を成す素材(曲)は、カーラ・ブレイのペンによるものですが、演奏自体は短いリフや、シンプルなメロディから成り立っています。
サックスやトランペットは、当時のセシル・テイラー・トリオに似通ったところも見受けられますが、ポール・ブレイのピアノは、リズムよりメロディに趣を置いた演奏を繰り広げています。

この5人のメンバーの中に、後にビル・エヴァンス・トリオのベーシストとして活躍した弱冠20歳のエディ・ゴメスがいます。
当時の彼は、フリー・ジャズを演奏していて、最後のタイトル曲では、長いソロ・スペースも与えられています。
残るメンバー達は、元来フリー・ミュージックに身を投じていた人ばかりですが、中でもドラマーのミルフォード・グレイヴスはこのレコーディングの中で、最も存在感ある演奏を展開しています。

この録音当時の米国のジャズ界は、一部の黒人ミュージシャンによる「ジャズの10月革命」と称される運動が起きましたが、これに連動して発足した「ジャズ・コンポーザーズ・ギルド」という団体組織の中に、ポール・ブレイも参加していました。


なお、同レーベルには翌年に録音されたピアノ・トリオの演奏もあります。
曲は、自身のペンに拠るものの他に、カーラ・ブレイ、ゲイリー・ピーコックが提供していますが、今聴いてみると前作のような荒々しさもなく、自然に受け入れられる演奏となっています。
「CLOSER」 ESP 1021
   
1. IDA
2. START
3. SIDEWAYS IN MEXICO
4. BATTERIE
5. AND NOW THE QUEEN
6. FIGFOOT
7. CROSSROADS
8. VIOLIN
9. CARTOON
PAUL BLEY(p) STEVE SWALLOW(b) BARRY ALTSHOL(ds)
録音 1965年9月

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